アマ連がワールドボクシング(WB)加盟へ IBAとの重複
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カナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで17日(日本時間18日)開催されたS・ミドル級10回戦は、クリスチャン・エンビリ(フランス=WBC1位、WBA2位)がセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ=WBC7位)に3-0判定勝ち。エンビリはWBC米大陸&WBAインターナショナル王座の防衛に成功した。PHOTOS/Mikey Williams(Top Rank)
スタートからエンビリが右を断続的に決めてリード。これまでダニエル・ジェイコブス、ゲンナジー・ゴロフキン、ジャモール・チャーロと3度世界王座に挑んだデレフヤンチェンコは3回、左右ボディー、右アッパーを返して抵抗する。しかし4回にデレフヤンチェンコは左腕の二頭筋を負傷。以後ウクライナ人は右手一本の攻撃になってしまう。
ハンディを負ったデレフヤンチェンコに対しエンビリは6回、右を痛打して攻勢。7回、右を連発してデレフヤンチェンコが反撃する場面があったが、エンビリは余裕の表情を浮かべて対応。ラウンド後半には逆にデレフヤンチェンコを追い込み優勢を印象づける。
終盤、自慢の強打をボディー顔面に打ち込むエンビリが何度もチャンスをつくったが、これまでストップ負けなしのデレフヤンチェンコは最後まで耐え抜いた。スコアカードは100-90、99-91、98-92の大差でエンビリが快勝。エンビリも左肩を痛めた様子がうかがえた。
パワーパンチのヒット数(193発)で大きく上回ったエンビリ(29歳)は28勝23KO無敗。ストップ勝ちは逃したものの、頑丈な相手に内容は上出来。「ビッグファイトの準備はできている」と来年にS・ミドル級3団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス挑戦を目指す。デレフヤンチェンコ(38歳)は15勝10KO6敗。敗北はすべて世界王者経験者。
セミのヘビー級10回戦はグイド・ビアネロ(イタリア)がアルスランベク・マクムドフ(ロシア/カナダ=WBC11位)に8回開始TKO勝ち。出だしからビアネロが優勢に進め、左目が完全に塞がったマクムドフにドクターストップがかかったもの。
またWBC・S・ミドル級5位オスレイス・イグレシアス(キューバ)が昨年12月、WBAレギュラー王者ダビ・モレルに挑んだセナ・アグベコ(ガーナ)から初回にダウンを奪って2回1分16秒TKO勝ち。イグレシアスは12勝11KO無敗。
ライト級プロスペクト、アブドゥラー・メイソン(米)はマイク・オーハンJr(米)に2回40秒TKO勝ちで15勝13KO無敗。
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