IBFウェルター級王者ジャロン“ブーツ”エニス（米）が11月9日、地元フィラデルフィアで同級1位カレン・チュカジャン（ウクライナ）と防衛戦を行うことになった。プロモーターのマッチルーム・ボクシングが発表した。

　エニス（32勝29KO無敗1無効試合＝27）とチュカジャン（24勝13KO2敗＝28）は昨年1月、IBFウェルター級暫定王座決定戦で対戦。フルラウンドの戦いとなり、エニスが3ジャッジ一致の120－108の完封勝利を収めた。しかし当時から次代のエースと期待されたエニスは終始攻め立てたものの、ヤマ場をつくることができず、ファンの期待に応えることができなかった。その後正規王者に昇格したエニスはある意味この再戦が名誉挽回のチャンスとなる。

　一部でウェルター級に見切りをつけ、154ポンド（S・ウェルター級）進出の噂も流れたエニスだが「引き続き、この階級（ウェルター級）を支配していきたい。なぜみんなが私をウェルター級のベストだと呼ぶのかを証明したい」とコメント。今後も同級で戦い、統一戦の実現を公約した。

　一方チュカジャンはエニス戦以後、IBFインターコンチネンタル・ウェルター級王座を守るなど3連勝。「試合まで調整期間が十分にある。ビューティフルでスペクタクルでホットなバトルをお見せしたい」と張り切っている。

　試合は7月のエニスの防衛戦（対ダビド・アバネシアン）同様、フィラデルフィアのウェルズファーゴ・センターで開催される。既報のようにダブルヘッダーとしてWBC・S・フライ級タイトルマッチ、王者ジェシー“バム”ロドリゲス（米）vs.ペドロ・ゲバラ（メキシコ）が組まれている。