元日本S・フライ級王者、久高寛之さん（39）が大阪市東淀川区淡路3丁目に「HISATAKAボクシング&フィットネスジム」を開設。28日、プレオープンした。

　阪急電車淡路駅西側の淡路本町商店街を通り抜け、東海道新幹線高架橋手前のビル1階にあるジムは約80㎡の広さ。4㍍四方のリングにサンドバッグ3基、パンチングボールなどを備え、男女更衣室、シャワー室がある。

　大阪市大正区出身の久高さんは2008年、グリーンツダジムからプロデビュー。08年7月にWBAフライ級王者の坂田健史（協栄）に挑戦するなど、4度の世界戦を経験した。仲里ジム所属の18年4月、翁長吾央（大橋）と日本S・フライ級王座決定戦を戦い、2-0の判定で初の王座を獲得した。同年8月、奥本貴之（グリーンツダ）に敗れ、初防衛に失敗。22年4月、中川健太（三迫）と同級王座決定戦を戦うも敗れ、この試合を最後に28勝11KO19敗4分の戦績を残して引退した。

　元OPBFフェザー級王者、今岡武雄さんが運営する「ボクシングクラブ梅田」「（同）なんば」で働いていた。その経験を生かして運動不足解消、ダイエット、ストレス発散に役立つボクシングジムを設立した。ジムのグローブをかたどったロゴは久高さんのいとこで、大ヒットのコミック「ブルーロック」作者、金城宗幸さんの弟でミュージシャン、イラストレーターの昌秀さんが担当した。

　プレオープン初日のこの日は午前10時すぎから多くの知人らがお祝いの花を持参。リングでは久高さんがさっそく子どもたちにミット打ちを指導した。ジムは30日から正式オープンする。

◇HISATAKAボクシング＆フィットネスジム
大阪市東淀川区淡路3丁目20－10プレミア淡路1F
℡06-7175-6536