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アリvs.フォアマンから50年 「キンシャサの奇跡」世界ヘビー級タイトルマッチ

2024年11月1日 6時29分

 1974年10月30日、アフリカ・コンゴ民主共和国(旧称ザイール)のキンシャサで行われた世界ヘビー級タイトルマッチ、王者ジョージ・フォアマン(米)vs.挑戦者モハメド・アリ(米)から50年が経過した。海外メディアの「ザ・リング」、ESPNなども世界中に衝撃を与えたビッグファイト50周年の特集記事を掲載している。

 71年にジョー・フレージャーとの「世紀の一戦」でヘビー級王座返り咲きを阻まれたアリがケン・ノートンとの試合などを経て復帰に再度トライした。挑むチャンピオンはフレージャーから王座を強奪し40勝37KO無敗の強さと26歳の若さを誇るフォアマン。ドン・キング・プロモーターが「ランブル・イン・ザ・ジャングル」のキャッチコピーをつけた一戦は4-1でフォアマン有利の予想が立っていた。

 米国のゴールデンタイムに合わせて現地時間の真夜中にゴングが鳴った戦い。出だしからフォアマン自慢の豪打がアリの体に吸収される。会場から「アリ、アリ……」の声援が飛ぶ中、アリはガードを固めてロープを背に意識的にディフェンスに回る。生きる伝説もこれが見納めか?という雰囲気が漂う、

 だが試合後「ロープ・ア・ドープ」と呼ばれた、この独自の戦法が効果を発揮し、「象をも倒す」と恐れられたフォアマンのパンチは徐々に効力を失い、王者は動きが鈍くなる。迎えた8回、前進するものの、足もとがおぼつかないフォアマンにアリの右ストレートが炸裂。リング中央に落下したフォアマンはカウントアウトされ、アリの2分58秒KO勝ち。一世一代のパフォーマンスを披露した32歳のアリが夜明けのアフリカでよみがえった。

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