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亀田和毅がWBA・S・バンタム級挑戦権獲得 「左だけで大差判定は自信」

2021年12月12日 13時56分

 メキシコのエルモシージョで11日(日本時間12日)に行われたWBA・S・バンタム級挑戦者決定戦は、同級5位の亀田和毅(写真)が同10位ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)に3-0判定勝ちで指名挑戦権を獲得した。同級スーパー王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)はIBF王座も保持している。スコアは118-110、117-111、116-112。

勝利者インタビューを受ける亀田=本人提供

 ジャブで様子を見た初回をへて2回、亀田が少しずつペースアップしていった。2回に右ストレートを打ち込み、3回には左ボディ、ジャブの連打を見せる。スピードと体格で上回る亀田に対し、パレホは攻撃の糸口を見つけられない。互いに相手を警戒し、アクションの少ない序盤戦となった。

 中盤、亀田は受けに回るパレホをなかなか攻められず、優位に立ちながらもそれ以上は踏み込めない展開が続く。7回、コンビネーション、右ストレートを決めると、パレホもようやく8回にエンジンをふかし、9回はボディ攻撃を亀田に見舞った。

 10、11回、亀田は右ストレートを打ち込んだものの、前に出ているのはパレホ。亀田は最終回、足を使ってリスクを回避し、試合終了のゴングを聞いた。

 30歳の亀田は38勝20KO3敗。山場は作れなかったものの、ほとんどパンチをもらわず勝利した。WBAバンタム級暫定王座に就いた経験を持つ35歳のパレホは24勝12KO5敗1分。

 亀田は13年にパウルス・アンブンダ(ナミビア)を下してWBOバンタム級王座を獲得。3度防衛の後、WBA同級王者ジェイミー・マクドネル(英)に挑戦して敗れた。クラスを上げて18年、WBC・S・バンタム級暫定王座を獲得。19年に正規王者レイ・バルガス(メキシコ)に敗れ、現在は3度目の世界王座獲得を狙っている。

亀田の話「勝たないと次につながらないので勝てて良かった。右と左のフックが手応えはあったけど、右を痛めてそこから右が打たれへんなったのがちょっときつかったですね。それでも左だけで大差の判定でいけたのは自信になった。

次の試合はたぶん2つ持ってる選手、アフマダリエフの試合になると思うんで、これからビデオを見て研究していってどう戦っていくか。あとはIBFも挑戦者決定戦をやっていのでどっちが先に入るかによって変わる。そこはWBAからの連絡を待つしかない。

この1年は勉強、成長できた1年になった。コロナもあって約2年ぶりの試合を日本で無観客でして、初めてのことで勉強もできた。今回すべて自分が主催で試合を組んで、試合も無事勝って、今年2勝プラス挑戦権を獲得できた。成長できた1年だったと思う」

本人提供
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