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ガルシアとカリストはドロー 静岡でメキシカン同士のIBF・S・フライ級戦、新王者決まらず

2024年12月22日 5時25分

 21日、ツインメッセ静岡で行われたIBF世界S・フライ級王座決定12回戦は、3位のウィリバルド・ガルシア(メキシコ)と4位のレネ・カリスト(メキシコ)が12回フルに戦って1-1(118-110、112ー116、114-114)の引き分け。新王者は決定しなかった。

フルラウンドを戦いドローに終わったカリスト㊨とガルシアの一戦

 アメリカ、メキシコへの放送に合わせ、午後一番のオープニングカードとして行われたメキシカン同士の一戦は、最初から最後まで展開的にはほぼ一緒。左右にスイッチしながらスイング系で迫るガルシアに対し、カリストはロープを背にサークリングしながらカウンターを狙うものだった。

 再三再四、ロープに押し込まれながらボディーワークで回避しようとしたカリストは、長距離からのガルシアのスイングを空振りさせて右をヒット。時折左ジャブやボディーブローをヒットさせて止めにかかったものの、ガルシアの突進は最後まで止まらなかった。

 「彼(カリスト)の顔を見てくれ。どれだけパンチをもらったかわかるはずだ」と怒り心頭だったガルシアのペドロ・モラン・トレーナー。しかし、「彼(ガルシア)の頭やヒジを何度もぶつけられた」と、8回に負ったバッティングによる左目下の傷をはじめ、顔中に腫れを作ったカリストは、「ガルシアがタフだったので彼の前進を止められなかった」とうな垂れた。

ガルシア㊨の右ストレートが直撃

 カリスト(29歳)は顔や肩、体を巧みに寄せて、猛烈に手を出すガルシアのクリーンヒットは回避したものの、終始受け身の姿勢がマイナスだった。23勝(9KO)1分。

 攻めて攻めて攻めまくったガルシア(34歳)だが空振りも多く、パンチをジャストミートできないラウンドが続いた。技術よりも荒々しくをモットーにしているそうだが、世界を争うのに必要なテクニックを欠いたように感じた。22勝(13KO)5敗2分1NC
 
 なお、この試合は王者フェルナンド・マルティネス(亜)が井岡一翔(志成)との試合を優先。指名試合を行わず王座を返上したために開催されたものだが、引き分けとなったために王座空位の状態が続く。

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