トリプル世界戦「U-NEXT BOXING2」（13日・両国国技館）の記者会見が11日に都内ホテルで開かれた。

　メインの世界フライ級チャンピオン対決は、ＷＢＣ王者寺地拳四朗（ＢＭＢ）が「ユーリ選手が強いので緊張感を持って練習してきました。いい試合になると思います。まぁ僕が勝ちますけど」と、ライバルを横にして語り、自信のほどをアピールした。対するＷＢＡ王者ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）も「いい試合ができそう。勝ったら名実ともに評価が高くなるから楽しみです」。ともにコンディションも順調と見え、明後日の本番は好勝負が期待できそうだ。

　ＷＢＯフライ級戦は王者アンソニー・オラスクアガ（米）に京口紘人（ワタナベ）が挑戦。「自分の力がどれぐらいであるのかをリングで見せたい」（オラスクアガ）、「自分自身に期待して挑みたい」（京口）と、両者リング上で全力を尽くす決意。激しいバトルを予感させる。京口は勝てば３階級制覇となる。

　ＷＢＯライトフライ級戦は新王者岩田翔吉（帝拳）の初防衛戦。「チャンピオンになって初めての試合、いままで以上にいい仕上がりだから楽しみです」と、タイトルを獲ってさらに意欲的になった岩田がどんな試合を見せるのか注目。挑戦者のレネ・サンティアゴ（プエルトリコ）も「グレートな試合になる」と前景気を盛り上げた。

　またプロデビュー戦に臨むアマチュアの21年世界選手権金メダリスト、坪井智也（帝拳）は「相手の左右強打に気を付けながら、自分自身の戦略に引き込んで戦いたい」と抱負を述べた。相手のブーンルエン・ファヨン（タイ）は14度の勝ち星すべてがＫＯの強打者だ（３敗）。「練習も課題を持って臨めたので、すごくいいコンディションに仕上がったと思います」と坪井。やり残しなく注目の舞台に臨めそうだ。