ラスベガスのＴ－モバイル・アリーナで５月４日行われるＳ・バンタム級４団体統一王者の井上尚弥（大橋）vs.挑戦者ラモン・カルデナス（米）のセミファイナルでＷＢＯフェザー級王者ラファエル・エスピノサ（メキシコ）が防衛戦を行う。相手はＩＢＦ・Ｓ・フェザー級10位エドワード・バスケス（米）。共同プロモーターのトップランクが通達した。

　Ｖ３戦となるエスピノサ（26勝20ＫＯ無敗＝30）は23年12月、ロンドン、リオデジャネイロ五輪連続金メダリストのロベイシー・ラミレス（キューバ）との激戦に勝ってタイトル奪取。昨年６月には同胞セルヒオ・チリノを４回ＴＫＯで一蹴してＶ１を達成。12月、ラミレスとの再戦で６回ＴＫＯ勝ちで前王者を返り討ちに成功した。身長185センチとフェザー級世界王者で最長を誇る男は上昇機運に乗っている。

　２度目の世界挑戦となるバスケス（17勝４ＫＯ２敗＝29）はテキサス州フォートワースが地元。デビュー以来11連勝後、前ＷＢＡフェザー級王者レイモンド・フォード（米）に２－１判定負け。23年11月、敵地でＩＢＦ・Ｓ・フェザー級王者ジョー・コルディナ（英）に挑み善戦したが２－０判定負けに終わった。昨年２連勝している。戦績以上に気骨のある選手で、好ファイトが期待される。

　フェザー級王者には明日防衛戦のリングに立つＷＢＡ王者ニック・ボール（英）、ＩＢＦ王者にはアンジェロ・レオ（米）、ＷＢＣ王者はＳ・バンタム級に続き２階級制覇に成功したスティーブン・フルトン（米）が君臨している。