アマ全日本王者の中山慧大がB級合格 4.13六島ジム興行で韓国ランカーとデビュー戦
2025年3月17日 9時26分
2025年3月16日 10時26分
現地時間15日、英国イングランド・リバプールのエコー・アリーナにてWBA世界フェザー級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのニック・ボール(英国/125.9ポンド)が同級6位で元IBFスーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド/126ポンド)に10回終了TKO勝利で王座を防衛した。
昨年9月に井上尚弥(大橋)に7回TKOで敗れてから再起戦を挟まず、先月のランキングで突如6位に食い込んできたドヘニーは1回目の計量で4オンス(約113グラム)オーバーしたものの約1時間後の再計量でクリアしこの日のリングを迎えた。
約157センチと小柄ながらガッチリ体型が特徴の王者ボールが初回終了間際に赤コーナーへドヘニーを押し込む。しかしゴングが鳴ってもドヘニーがヘッドロックを外さず、ボールが左ヒザでドヘニーの尻を蹴り上げドヘニーが倒れ込んだ。あわやノーコンテストかとヒヤリとさせたがマイケル・アレキサンダー(英国)レフェリーが両者に注意を与えて事なきを得た。
3回、左ジャブから右ボディーを決めたボールにドヘニーは左ストレート、左右連打を返して立ち向かう。終了間際、ボールの左ロングフックが当たりスタンドが沸く。攻防のテンポが速まり、右を断続的に上下に決めるボールに会場は徐々にヒートアップ。6ラウンド、ボールが追い立てて揉み合いとなりドヘニーがキャンバスに座り込むなど相変わらず荒れた場面もありながら試合は進行し、やがてドヘニーの右眼周辺が腫れはじめ疲労の色が出てきた。
ペースを引き寄せたボールは7回、前進を繰り返してチャージする。これにドヘニーはボディー打ちのカウンターを返すなど老獪さで対処。8回にも王者の右が決まったが、ドヘニーは左ストレート、アッパーをリターンして引き下がらない。9回、ボールのワンツーを浴びたドヘニーは右目が腫れ出す。この回、クリンチ時にボールはドヘニーを投げ飛ばし、レスリング行為により減点1が科された。サウスポーと対するのはプロキャリア初となるボールだが、パンチは単発気味で、ポイントこそ優勢ながらバテはじめたドヘニーを攻め切ることができない。
迎えた10ラウンドは左フックの好打でドヘニーが後退するものの、追い足がたらずゴングに追撃を阻まれる。しかしインターバル中にドヘニーが棄権を申し出て試合は幕を閉じた。28歳のボールは22勝12KO1分。昨年6月にレイモンド・フォード(米国)から奪った王座の2度目の防衛に成功したが、サウスポーが不得手なところも露呈した。フランク・ウォーレン・プロモーターは噂に上る井上との対戦について「年末あるいは来年の実現を希望している。それまでに活動を継続させていきたい」と発言している。フェザー級のライバル王者との統一戦もオプションにあるようだ。
力尽きたドヘニーは26勝20KO6敗。世界戦で2試合続けて棄権という褒められない結末となった。
■ターナーが新王者、バンタム級ランカー対決はケインが元フライ級王者エドワーズに競り勝つ
同じリングのWBAインターナショナル・スーパーフライ級王座決定戦はジャック・ターナー(英国/114.9ポンド)が英連邦同級王者のライアン・ファラグ(英国/114.4ポンド)に2ラウンド41秒TKO勝利で、新王者となった。
地元リバプール出身同士の対戦はターナーが右ボディー、右ストレートをヒットして好スタート。2ラウンドもターナーが仕掛け、30秒過ぎには左フックでファラグを後退させて一気にロープに詰め左右の連打。嵐のような連打を見せると左フックがファラグのアゴにクリーンヒットし、ファラグが力なく倒れたところでスティーブ・グレイ(英国)レフェリーがカウントを数えずに試合終了を宣告した。23歳のターナーは11戦全勝10KO。WBC31位の37歳ファラグは23勝6KO6敗。
世界ランカー対決のWBCバンタム級15位アンドリュー・ケイン(英国/117.8ポンド)-WBC同級4位チャーリー・エドワーズ(英国/117.9ポンド)の試合には3本のベルトが懸けられた(WBC同級シルバー王座、ケインの持つ英連邦&英国王座)。注目の一戦はジャッジ泣かせの展開の末、12回判定でケインが勝利を収めた。スコアは115-114、116-112、113-115の2-1。
向かい合うとフレームの違いがハッキリする両者。体格で勝るケインがプレッシャーを掛け、エドワーズが持ち味のフットワークを駆使する展開となった。常に脚を動かすエドワーズに対し、地元リバプール出身とあって大歓声が後押しするケインは両手を下げたり、顔を突き出すなど挑発的な姿勢を混ぜながらプレスを掛けていく。しかしエドワーズはサークリングする場面ばかり、一方のケインも無駄打ちをしないスタイルとあって有効打はおろか手数も少なく、VTRを見るようなラウンドが続く。
さすがに9ラウンドにもなるとマイクが拾うほどのブーイングとなり、10ラウンドにはビクター・ラフリン(英国)レフェリーが両者に対し注意を入れた。その直後はパンチの数が増えた両者だったがすぐに元の展開に戻り、最後は両者手を挙げながら勝利をアピールする中でゴングを聞いた。
28歳のケインは14勝12KO1敗。この1敗は2年前にこの日のアンダーカードで勝利したバルータ(ルーマニア)に判定負け(2対1)したもの。一方、WBO5位、IBF11位、そして元WBCフライ級王者でもある32歳のエドワーズは20勝7KO2敗1ノーコンテスト。フライ級時代のフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)戦で評価を落としたが、2階級制覇も一歩後退となった。
WBAインターコンチネンタル・ライト級タイトルマッチはチャンピオンで14位のハディエル・エレラ(キューバ/134.9ポンド)が元WBCラテン・スーパーフェザー級王者のホセ・マシアス(メキシコ/134.2ポンド)に7ラウンド2分31秒TKO勝利で王座防衛を果たした。
21年にUAEでプロデビュー、昨年から英国にホームを移している22歳のエレラは英国3戦目。ガードの低さが気になるもののジャブを主武器とするサウスポーで、序盤からシャープなパンチを繰り出す。上体を振りながら距離を詰めようとするマシアスのフックを食い、時折顔を跳ね上げられる場面があるが、芯は外しながら有効打数で流れを引き寄せた。
2ラウンドに右フックをヒットしマシアスを後退させるなど、王者エレラ優勢のまま試合は中盤へ。懸命に距離を詰めようと前に出続けるマシアスは6ラウンドに左まぶたから出血した。気落ちしたのか出血以降ややペースの落ちたマシアスに対しエレラがテンポアップ。パンチをまとめてマシアスが退がりはじめたところでジョン・レイサム(英国)レフェリーが割って入りストップとなった。ベルトを守ったエレラは17戦全勝15KO。25歳の敗者は21勝8KO4敗2分とし英国デビュー戦を飾れず。
WBO欧州スーパーバンタム級王座決定戦はブラッド・ストランド(英国/121.1ポンド)が元世界ランカーのイオナッツ・バルータ(ルーマニア/121.9ポンド)に10回2-1判定負けし、バルータが新王者となった(96-94、98-91、93-97)。31歳のバルータは17勝3KO5敗1分。28歳のスタンドは12勝4KO2敗。9ラウンドにスリップと猛抗議をしたものの覆らずダウンを喫したストランドは痛い黒星。
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