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ロス五輪ボクシング実施 4月下旬にボックスオフ開催

2025年3月22日 11時47分

 ⅠOC(国際オリンピック委員会)の総会でボクシングが2028年のロサンゼルス五輪の実施競技に正式決定したことを受け、日本ボクシング連盟は21日に記者会見を開き、「非常にうれしく思います」(仲間達也会長)と歓迎の意を表するとともに、日本連盟としての今後の方針を明らかにした。

会見を開いたJBFの仲間会長、須佐、長嶺両氏(左から)

 五輪は各競技のIF(世界連盟)が運営を担っているが、ボクシングについてはIBA(国際ボクシング協会)がガバナンス等に問題ありとされて21年の東京大会以降オリンピックへの関与が認められていない。

 五輪を主管するIOCはIBAに替わる統括組織として23年に設立されたWB(ワールドボクシング)を暫定承認したばかり。ロス五輪のボクシングはこのWBが運営に当たることになる。日本連盟はすでにWBに正式加盟しているが、2月末にはIBAからの脱退も決めていた。

 ボクシング競技のロス五輪正式採用決定の報を受け、この日の記者会見に出席した須佐勝明ハイパフォーマンス・ディレクターと長嶺秀昭強化委員長がそれぞれの立場から発言。日本連盟の新体制「須佐JAPAN」で“ロス五輪で金メダル2個以上獲得”のスローガンを掲げる須佐氏は、「WBの試合はIBAと採点基準も違うので、情報収集し、審判委員会とも相談して対策を協議したい」と語り、そのためにも海外から選手を招へいして合同練習を行うという強化方針を明かした。また長嶺氏は、「強化方針も決めていただいているので(五輪の)予選に勝ち上がっていい方向に行けるよう、一生懸命頑張りたい」と指導現場からの決意表明。 

 須佐氏はこの日の会見で 4月26、27の両日、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)でナショナルチームのメンバーを決めるための「ボックスオフ」を実施することも明らかにした。通常は全日本選手権大会の優勝者を中心に決めるが、昨年11月の全日本選手権は、同時期に開催された国際大会に出場した岡澤セオンら主力選手が出られなかった。このため、前年(23年)の優勝者も加えて、選考試合を行うことにしたもの。

 また須佐氏は選手強化の一環としてプロのトップ選手との合同練習も計画していると明らかにした。すでに大橋秀行・大橋ジム会長らと会食して賛同を得ているという。「プロ転向して間もない元アマ選手」を期待しているというが、これはとりもなおさずアマの先輩ということでもある。

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