ウェルター級王者のテレンス・クロフォード（米）が12日（日本時間13日）、WBOタイトルを返上した。これによりWBOウェルター級暫定王者ブライアン・ノーマンJr（米）が正規王者に昇格。クロフォードが保持するウェルター級王座はWBAスーパー王座のみとなった。

　クロフォードは今月3日、ロサンゼルスでサウジアラビアの「リヤド・シーズン」が開催したイベントでイスマイル・マドリモフ（ウズベキスタン）に3－0判定勝ちし、WBA・S・ウェルター級王者となった。今後はS・ウェルター級以上のクラスでキャリアを進めると思われ、WBAウェルター級スーパー王座も近々返上するか、はく奪されるのではといわれる。なおWBAウェルター級レギュラー王者にはエイマンタス・スタニオニス（リトアニア）が君臨している。

　WBOウェルター級王者にシフトしたノーマンは5月、ジョバンニ・サンティリャン（米）との暫定王座戦でKO勝ちし戴冠。WBOランキングは1位がシャハラン・ギヤソフ（ウズベキスタン）、2位は佐々木尽（八王子中屋）が占める。一方でWBO・S・ライト級王者テオフィモ・ロペス（米）がウェルター級進出を計画しており、今後の動きが注目される。