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木村蓮太朗3年半ぶり地元リングでKO勝ち 富士市の試合

2025年5月19日 10時16分

 駿河男児ジム主催の「ふじの国PROFESSIONAL BOXING7」が18日ふじさんめっせ(静岡・富士市)で行われた。メインの8回戦には静岡出身の日本スーパーフェザー級4位・木村蓮太朗(駿河男児)が登場。元フィリピン王者のアルネル・バコナへ(比国)を5回48秒KOに沈め、唯一の敗北後5連勝をマークした。これで10勝(6KO)1敗。

バコナヘを5回でフィニッシュした木村

 この日は3年8ヵ月ぶりとなる地元リング登場とあって、立ち上がりから積極的に仕掛けた。サウスポーからの右ジャブ、左ストレートで攻めるが、ベテランのバコナへも右フックで応戦し、2回からは激しい打撃戦に。3回には木村が左を顔面に痛打した直後の連打でダウンを奪う。木村は左拳を痛め、最近は大事をとってボディーで倒す試合が続いていた。この日はようやく完治したことを証明するかのように顔面に決めた左強打だった。

 しかしバコナへ(力石政法、中野幹士にKO敗)も抵抗して打撃戦が続く。5回のフィニッシュは「自然に出た」というボディーへの右の一撃。バコナへたまらずキャンバスに沈み、悶絶しながら10カウントを聞いた。

 木村(27歳)は2020年に「静岡から世界へ」のキャッチフレーズを掲げてプロ転向した元アマチュア全日本チャンピオン。出世が遅れ回り道をしたのは、22年に暴行容疑で逮捕され(その後被害届取り下げ)、さらには拳のケガもあったからだ。「問題を起こしたのに見捨てず応援してくれる皆さんに恩返ししたい」と木村。「失った信頼は自分で取り戻さなくてはならない」と前島正晃・駿河男児ジム会長も厳しいが、それでもしっかりチャンスを与え続けている。ランキングも日本4位に上がり、「どんなタイトルでもいいから欲しい」と口にするようになった。

大畑は最終8回TKO勝ち 日中対抗は中国選手全敗 
 この日は「日中対抗」と銘うち、5人の中国選手が登場したが、すべて日本選手(日本のジム所属の比国選手含む)の勝利に終わった。

全勝記録を8に伸ばした村田㊨

 セミのS・フライ級6回戦では、日本同級12位の村田碧(松田)がホエルバン・チャティーホイ(中国)に3―0判定勝ち。昨年の全日本新人王で技能賞獲得した村田は、左ジャブをビシビシ決めてポイントを稼いだ。

 判定は3審判一致の「60-54」で村田の勝利を支持した。勝利は文句なしだったが、本人は連続KOが5でストップしたことに「納得がいかない」と言っていた。不敗ホープはこれで8戦全勝5KO。

大畑㊨は最終回TKO勝ち

 木村の東洋大学の後輩でもあるS・フェザー級の大畑俊平(駿河男児)がコウ・ジュンサイ(中国)に最終回53秒TKO勝ち。渡邉海(ライオンズ)に僅差判定負けの後4連勝をマークした(通算6勝3KO1敗)。

 優勢で迎えた最終回。本人は「判定でもいい」と思っていたというが、セコンドにハッパをかけられ、ギアを上げて攻めたところで、主審がダメージの深い中国選手を救って中止宣告した。

駿河男児ジムと契約したビセレス㊨はフルマーク勝ち

 もうひとつの8回戦では、駿河男児ジムの輸入ボクサー、マーク・ビセレス(駿河男児)が中国のシャン・リーに大差判定勝ちし、日本デビューを白星で飾った。サウスポー対決となったが、互いに手数が少なく、試合は盛り上がらない。結局3ジャッジがそろって80―72のフルマークの判定でビセレスの勝ちを支持した。 

1年3ヵ月ぶりの岩下㊨TKO勝ち

 この日最初の8回戦では、岩下千紘(駿河男児)がペン・ファン(中国)に8回42秒TKO勝ち。サウスポーはこれが1年3ヵ月ぶりのリング。3回にバッティングで左目上をカットしたが、これも大きなハンデにはならず。

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