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谷口将隆、2階級上のコンドルを一撃TKO 

2025年5月20日 23時29分

 20日、東京・後楽園ホールで開催された『TREASURE BOXING PROMOTION8』のセミには、世界2階級制覇を目指すIBF・L・フライ級9位の谷口将隆(ワタナベ)が登場。51.5kg契約8回戦でノーランカーのコンドル稲葉(ピューマ渡久地)に3回30秒TKOで勝利し、2階級上の契約試合をものともしなかった。

コンドルを仕留めた谷口

 初回、稲葉が仕掛けたものの、サウスポーの谷口は前後と右サイドへの位置取り巧みに左アッパーの上下カウンター。2回に入り、谷口は自信満々に正面からの攻勢をかけると3回、稲葉の右をかわしざま左ストレートのカウンター一閃。前のめりにバッタリと倒れ込んだ稲葉を見て、レフェリーがノーカウントで試合を止めた。

 実力差をまざまざと見せつけた谷口(31歳)は20勝14KO5敗。担架に乗って退場した稲葉(30歳)は9勝5KO7敗2分。

ニエテスを破った池側㊨

 元世界4階級(ミニマム級~S・フライ級)制覇王者ドニー・ニエテス(フィリピン)に日本S・バンタム級2位の池側純(角海老宝石)が完勝。121ポンド契約で行われた6回戦は、ジャッジ三者が池側に60-54のフルマークをつけた。

 サウスポーの池側が、右腕を巧みに操って上下を意識させつつ奥行きも駆使。ニエテスを全く寄せつけなかった。

 ニエテスの入り際に左カウンターを合わせる池側は、左アッパーの上下打ちからの右フックもシャープ。体を先に入れながら遅れて打ち込んでくるニエテスの右も完璧にかわし、後半はニエテスにロープを背負わせての攻撃も丁寧だった。

 久々に持ち味を存分に披露した池側(27歳)は8勝2KO1敗2分。いいところなく敗れたニエテス(43歳)は44勝23KO2敗7分。

細川㊨はアルバラードとの打ち合いを制す

 121ポンド契約8回戦は、日本S・バンタム級3位の細川兼伸(ワタナベ)がエイドリアン・アルバラード(アメリカ)に2-0(76-76、77-75、78-74)判定勝利を収めた。

 初回から思いきりよく仕掛けた細川が、アルバラードを打ち合いに巻き込んだ。ハイガードに構え、綺麗なボクシングを身上とするアルバラードに対し、細川は一見ラフに見えるものの、上下の打ち分け、強弱の上げ下げを工夫。ボディーブローを見せつつ左フックを決めてアルバラードを後退させるが、アルバラードも左アッパーのダブル、トリプルをねじ込んで反撃した。

 4回、細川が左フックをヒットして猛攻を仕掛けるとアルバラードは右目上をカット。しかし、アルバラードは細川のしつこい攻撃に音を上げず、回転を徐々に上げていく連打で対抗。ともに足元をフラつかせながら最後まで手数を止めることなく打ち合った。細川(22歳)は9勝6KO1敗1分。アルバラード(26歳)は12勝6KO3敗1分。

熊谷を退けた馬場㊨

 S・フライ級の日本ランカー対決(バンタム級8回戦)は、7位の馬場龍成(EBISU K’sBOX)が13位の熊谷祐哉(M.T)をジャッジ三者が77-75をつける3-0判定で勝利した。

 ロングジャブから鎌を振りかざすような左右フック、右アッパーで先制したのは熊谷。しかし、馬場がテンポを上げてジャブとステップを多用。ストレートとフックの右ボディー攻撃を見せつつ、コンパクトな左フックにつないで挽回し、ビッグパンチを振るい続ける熊谷をかわしてアウトポイントした。馬場(29歳)は4勝1KO2敗1分。熊谷(25歳)は6勝4KO4敗。

◇53.0kg契約6回戦
久保龍助(ワールドスポーツ)[KO2回2分10秒]ウィーラワット・ヌーレ(タイ)

◇女子アトム級6回戦
鎌田真央(升田)[判定2-1(58-56、56-58、58-56)]山田夏冴(セレス)

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