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亀田和毅はレオに2-0判定負け 序盤の失点響く IBFフェザー級戦

2025年5月24日 19時18分

 亀田和毅、3階級制覇ならず──。24日、インテックス大阪で開催された『3150✕LUSHBOMU6』。メインイベントで行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンのアンジェロ・レオ(アメリカ)が1位の亀田和毅(TMK)を115-113、116-112、114-114の2-0判定で退けて初防衛を果たした。

間合いを盗むうまさがあったレオ㊨ photo/Harumi Sugao

 ガードを固め、近距離戦を挑む。3階級制覇を目標に掲げ、攻撃型にシフトしてきた亀田が、大一番でもその戦いを披露した。体で押し込んで左ボディーフックを狙う。ハンドスピードを生かした連打を繰り出す。しかし、王者レオも押し負けず、間隙をぬって左ボディーアッパーを差し、右アッパーを突き上げる。互いにハードヒットを奪わせない戦いが中盤以降続いたが、亀田がポイントを取り切れず、レオに上手く対応された形だ。

 序盤4回までの戦いで、レオのスピード、巧さが印象づけられた。行きすぎず、引きすぎずの間合いをキープする亀田に対し、速い左ジャブ、右ストレートを飛ばす。警戒心を強める亀田は中途半端な距離に身を置かざるをえず、レオの攻防に見入ってしまう展開となった。

 亀田が戦法を変えたのは5回だ。ガードをガッチリと上げ、上体を振りながらレオに迫る。当初こそ驚いた様子のレオだったが、そこで崩れていかず、要所でフットワークを使ってサークリング。亀田が逡巡すれば先に攻め、入ってくればボディー攻めの応酬に身を投じる。亀田の連打に会場は沸いたものの、両腕を巧みに使って寸断。ジャッジはこれをしっかりと評価していた。

 ともにクリーンヒットが少なかったが、9回に亀田の左にリターンしたレオの右クロス、レオの右アッパーに左フックを合わせた亀田のボディーカウンターは見応えがあった。

 惜しむらくは、亀田得意の左ジャブが機能しなかった点。これにステップバックとヘッドスリップで反応し、自らのジャブで優位に立ったレオがうわてだった。

 試合後の亀田は「前半はレオのフィジカルとパンチの強さがあるのかと見すぎましたね」と、序盤の攻めを惜しんだ。一方で、力を出して接戦に持ち込んだ充実感も漂わせつつ、さばさばとしていた。レオ(31歳)は26勝12KO1敗。亀田(33歳)は42勝23KO5敗。

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