17日、横浜の大橋ジムで会見が開かれ、WBOフライ級4位の桑原拓(大橋)が12月17日両国国技館の「U-NEXT BOXING4」でWBO同級チャンピオンのアンソニー・オラスクアガ(米)に挑戦することが発表された。これで当日は堤聖也(角海老宝石)-ノニト・ドネア(比)のWBAバンタム級戦、高見亨介(帝拳)-レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)のWBA・WBOライトフライ級統一戦と合わせてトリプル世界戦となる。

桑原(14勝9KO2敗)にとっては昨年5月のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に判定負けして以来となる世界再挑戦のリング。今年3月に再起戦を行っているものの、その直後にアキレス腱を部分断裂しており、負傷ブランク明けの大事な試合が世界タイトルマッチとなる。当初は12月18日に中国人選手と試合を予定していたため日程的な不安はないが、相手がオラスクアガになってさてどうか――会見の桑原はやる気と自信にあふれていた。
ケガのほうは幸い1ヵ月半ほどで練習に復帰するなど治りが早く、この間はあらためてボクシングと向き合う期間となったと桑原は言う。「いろんなボクシングを覚えて、引き出しが増えたボクシングをできると思います」。自ら希望して出げいこを増やし、堤聖也ともこなしている。「下がると相手も気持ちよくなってドンドン出てくるので、下がりすぎず、一発をもらわないように戦いたい」と対オラスクアガについて語った。
王者オラスクアガはこれがV4戦となる。当初はOPBF王者飯村樹輝弥(角海老宝石)の挑戦を受ける予定だったが、飯村の負傷により桑原に白羽の矢を立てたもの。10勝7KO1敗のチャンピオンは26歳とまだ若く、9月のV3戦はラスベガスで2回TKO勝ちするなど勢いを増している。挑戦者の不利予想は否めないところだが、「相性がよさそうだし、そういう相手に勝ってこそ価値がある」と桑原本人は番狂わせを誓っている。
大橋秀行会長も桑原の意欲をくみ取り、「プレスとパンチ力はオラスクアガだが、隙は(ユーリ阿久井に比べて)ある」とし、急遽舞い込んだチャンスにかける。華の95年組でもある桑原は「いまは自分が置いていかれていますが、肩を並べたい」ときっぱり。
また当日は前WBAフライ級王者のユーリ阿久井政悟の再起戦も組み込まれると発表された。相手は未定だが、フライ級8回戦として行われるという。試合はU-NEXTでライブ配信される。


