奈良井翼V3、10位梶野翔太を逆転KO 砂川隆祐は挑戦権獲得&賞金トーナメント勝ち上がり 

試合情報(日本語)

 27日、東京・後楽園ホールで開催された『PHOENIX BATTLE146』。セミファイナルの日本S・フェザー級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン奈良井翼(RK蒲田)が10位の梶野翔太(角海老宝石)に4回2分44秒KO勝利。3度目の防衛に成功した。

梶野を左フックで倒した奈良井

 開始からグングンと攻め込んでいく梶野が右強打をヒット。押し戻そうとする奈良井は左フックをカウンタ―するが、梶野はお構いなしで押し込んだ。

 2回、やや落ち着きを取り戻した奈良井は、左ボディーカウンターを当て、圧をかける梶野にステップとブロッキングで対応し始める。

 手数と攻めの姿勢で梶野。単打ながらカウンターを徐々に決めていた奈良井。初挑戦の梶野の思いきった攻勢がポイントにつながっているような展開だったが、試合は4回に壮絶なクライマックスを迎える。

 歩きながら奈良井を追い込んで連打を仕掛けた梶野だが、コーナーを背負った奈良井の左フックがカウンターとなると、梶野は背中から倒れて後頭部をキャンバスに打ちつける。梶野は辛くも立ち上がったもののヒザがガクガクと折れたため、レフェリーがカウントを続行し10まで数え上げた。

「足を止めてしまって、セコンドの指示を全然できなかった」と反省する奈良井だが、「カーニバルではしっかりと組み立てたボクシングをしたい」と、前座で勝利し挑戦権を得た砂川隆祐(沖縄ワールドリング)撃退を期した。

 奈良井(25歳)は17勝12KO2敗。意識はあったものの、念のために担架で運び出された梶野(20歳)は6勝4KO1敗1分。

■砂川がカーニバルで奈良井にアタック/ウェルター級は浦嶋が挑戦

砂川㊧が太一にやや幸運な負傷TKO勝ち

◇日本S・フェザー級最強挑戦者決定8回戦
砂川隆祐(沖縄ワールドリング)[TKO5回40秒]それいけ太一(KG大和)

 話題の「S・フェザー級1000万円トーナメント」の開幕戦でもある一戦を1位の砂川が制した。

 間合いを取ってジャブ。意表を突いて右で攻め込む2位の太一に、砂川はやや戸惑い気味。接近すると左右のショートもうまくねじ込む太一に、砂川はヒートアップしてスイングを返す。序盤は太一が心理的にも砂川に揺さぶりをかけた。

 しかし砂川は3回から左ジャブを的確に当て始め、バランスを整えて右強打と左ボディーブローをヒット。4回、鼻血を流して左目上下も腫れてしまった太一は、ドクターチェック後に仕掛けたが、5回早々、砂川が硬く強烈な連打をヒット。2度目のドクターチェックを受けた太一の左目は完全に塞がっており、ここでストップとなった。

 チャンピオンカーニバル出場権も得た砂川(26歳)は5勝4KO1分。それいけ太一(33歳)は12勝7KO8敗。

◇S・フェザー級8回戦
渡邊海(ライオンズ)[TKO8回2分]スラサック・チャムカウ(タイ)

 1000万円トーナメントにも出場する前WBOアジアパシフィック王者で日本7位の渡邊が、まったく攻撃を仕掛けられないスラサックを一方的に攻めて仕留めた。

 広いスタンスからシャープな左ジャブを飛ばす渡邊は、折々で足を止めて左ボディーと右アッパーの連打を見舞うが、ディフェンシブなスラサックをなかなか沈められない。渡邊の中・長距離からの右は、ほぼリズム・リードのみ。ストレートをほとんど打たなかったのは意図的だったのか、攻め手をひとつ欠いた要因に見えた。まるでスパーリングのような試合は最終回に至り、渡邊が猛然と攻めるとスラサックはついにダウン。ここでようやくレフェリーが止めた。

 スラサックのシューズは両足ともに開始から滑り続けていた。これでは足を踏ん張って攻防できず、試合にならない。このようにシューズが滑る外国人選手が稀にいるが、この日はテープを巻いたり松脂をつけたりする応急処置も取られなかった。事故にもつながりかねないだけにしかるべき措置が必要だろう。
 
 2月19日に亀田京之介(MR)とのトーナメント初戦を迎える渡邊(23歳)は15勝9KO3敗1分。スラサック(27歳)は6勝5KO5敗。

◇日本ウェルター級最強挑戦者決定8回戦
浦嶋将之(角海老宝石)[判定2ー0(76ー76、77ー75、77ー75)]皆川直輝(平仲ボクシングスクール)

 ジャッジ1人がドローとしたものの、日本1位の浦嶋が2位の皆川を挽回して勝利にこぎつけた。

 右ジャブを伸ばしながら足を使って距離をとる皆川が、体が開く浦嶋に2回、左アッパーをヒット。皆川が、力む浦嶋のバランスを崩させるシーンが目立つ。が、浦嶋は3回にスタンスをしっかりと決めて右ストレートで迫ると、皆川の右にかぶせる左ジャブをコツコツと当て、右をボディーに送り始めて皆川に圧力を与えていく。

 疲労の目立ち始めた皆川だが、6回に入るとふたたび大きく動いて手数も増やす。しかし、浦嶋はステップインのパターンをいくつも使って右をヒット。皆川の打ち気を察すると、パッとステップアウトしてかわす巧さも見せた。

 チャンピオンカーニバルで王者セムジュ・デビッド(中日)への挑戦権を獲得した浦嶋(29歳)は6勝2KO1分。皆川(33歳)は5勝2KO5敗。

◇ライト級6回戦
鈴木龍(元気)[判定3ー0(58ー56、58ー56、59ー55)]中谷清彩人(EBISU K’s BOX)

◇56.6kg契約4回戦
倉持夏輝(大里KNUCKLE)[判定3ー0(39-37、40ー36、40ー36)]沖山海人(八王子中屋)

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