17日のWBA世界バンタム級タイトル戦(東京・両国国技館)で伝説の元王者(現暫定王者)ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦するチャンピオン、堤聖也(角海老宝石)が3日、DANGANジム(東京・江古田)で公開練習に臨んだ。

日本での井上尚弥との2戦で知られるドネアは、現在43歳。今回は暫定王者として堤(29歳)の前に立ちはだかる。予想は堤有利でも、当の本人は「タフな試合になると思う」と警戒を怠らない。「一つ判断をミスったらぶっ倒される、なおかつこっちが当てても向こうが効いたりするイメージはあまりない。ハイ・リスク、ノーリターンの試合かな」と語り、「ビッグネームなんで、恐怖心と楽しみなところといろんな気持ちが入り乱れている」といまの気持ちをあらわした。
堤が一時「休養王者」に追いやられたのは目の手術をしたからだが、予想以上に回復が進み、予定を早めて練習を再開。「不安がなくなったのは大きい」と堤は語る。肩書も「正規王者」に復帰している。今度の試合に備えて仕上がり具合は「いつも通り」と堤は言う。すでに横山葵海、伊藤千飛ほかを相手に「数はこれまで以上」のスパーリングをこなしているという。「一番はディフェンス。カウンターがうまい選手なので、まともにもらわないように」(石原雄太トレーナー)
ドネアの主武器、左フックについても、堤は「井上尚弥さんに瞬殺された試合でも、ダウンされフラフラになりながらも生きたフックを打っている。井上さんだからしっかりカバーできていた」と、こまかく分析している。

試合の理想的な展開を問われると、「向こうが嫌だな、嫌だなという感じで、気がついたら僕がポイントを持って行って勝っている」と勝利パターンを明かした。
堤が王座に君臨するバンタム級は日本選手がしのぎを削り、11月には井上拓真-那須川天心戦も観戦して刺激をもらったという。また階級を上げてWBA挑戦者決定戦出場の決まった井岡一翔は井上拓真との対戦を希望している。これには、拓真に勝って王座についた堤としては面白くないだろう。「個人的には悔しい部分もあるけど、ボクサーとしての完成度は拓真が上なんで」と受け入れている。それでも「僕が勝っていけば面白いカードが組める。(井岡と)やる流れができれば、こちらとしてはありがたい」と歓迎の意を示していた。


