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井上尚弥の世界初挑戦がメインに、4.6ダブル世界戦

2014年3月27日 20時12分

 4月6日大田区総合体育館でプロ6戦目でWBC世界L・フライ級タイトルに挑む同級4位の井上尚弥(大橋)が27日、横浜の大橋ジムで公開練習を行った。

会見する左から大橋会長、井上、真吾トレーナー

 予定ではWBC世界フライ級王者の八重樫東(大橋)の3度目の防衛戦がメインだったが、大橋秀行会長から「八重樫から井上尚弥はスターで日本の宝になる男。注目されているので彼をメインでと申し出があった」と井上の試合がメインになると発表があった。井上は「メインに恥じない試合をしたい。4月6日はしっかり自分がチャンピオンになって、締めくくりたい」と決意を語った。

真吾トレーナーと入念に打ち合わせる井上

 井岡一翔(井岡)の7戦目を抜き、国内最短奪取記録がかかることでも注目される試合。「必然的にこの数字になっただけで狙ったわけではない」という大橋会長だが、師匠である米倉健司・ヨネクラジム会長も、自身も、愛弟子の八重樫も、当時の最短記録である7戦目で世界初挑戦しており、「狙ってなかっただけに運命を感じる」とコメント。

 同時に「デビュー戦からすべて強い相手と意味のある試合を積み重ねてきている。キャリアのことを言われることがあるが、5戦といっても重みが違う。まったく問題ない」と自信を示した。井上自身は「記録自体は試合に勝ってついてくるもの。あまり気にせず、試合に挑みたい」と落ち着いた表情だった。

「好戦的なファイターで接近戦が強い」という王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ)に対しては、「相手の土俵ではなく、自分の距離でヒット・アンド・アウェイで戦いたい」と井上。父でトレーナーの真吾氏も「前半はしっかり出入りしながらコツコツと崩して、流れの中でチャンスがあればいければいい」と戦略の一端を披露した。

 この日の日本フライ級3位の林徹磨(セレス)との3ラウンドでスパーリングは打ち上げ。国内の強豪選手を中心にスパーリングは合計で約130ラウンド行ってきたという。

「体重も落ちてきているし、体調もいい感じに仕上がっている。あとは最終確認だけ」という井上は、高校生になった頃からはっきりと目標として描いてきたという世界チャンピオンの座を目前に「こみ上げてくるものはすごくあるし、いよいよだなという感じ。勝たなきゃいけないという欲が出てきている」と静かに闘志を燃やしていた。

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