英国のノッティンガムで26日（現地時間）挙行されたＩＢＦ・Ｓ・ミドル級タイトルマッチは挑戦者で元ＷＢＣ王者のカール・フロッチ（英）がディフェンディング・チャンピオンのルシアン・ブーテ（ルーマニア＝＝カナダ）を５回１分５秒ＴＫＯで下し、地元でベルトを巻いた。
　１、２ラウンドと両者はビッグパンチを交換するエキサイティングな攻防でスタート。パワーで勝るフロッチが３回、猛攻をかけるとブーテはホールドを繰り返す。４回、２人は再び打撃戦で沸かせたが、５回、スパートしたフロッチが王者をロープへ追い込みボディー、顔面を痛打。レフェリーストップを呼び込んだ。
　10度目の防衛に失敗するとともに初黒星を喫したブーテは30勝24ＫＯ１敗。３度目の世界王座戴冠となった“ザ・コブラ”フロッチは29勝21ＫＯ２敗。