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無敗の伊藤、世界ランカーの仲村に3-0判定勝ち

2014年7月30日 21時41分

 30日後楽園ホールの「DANGAN108」メインイベント、60kg契約8回戦は日本S・フェザー級7位の伊藤雅雪(伴流)が元OPBF同級王者でIBF5位・WBA15位の仲村正男(渥美)を3-0判定で下した。スコアは2人が77-76、残りが78-75。

伊藤が世界ランカーの仲村に判定勝ち(ボクシングニュース)
攻める仲村(左)を伊藤がさばく試合だった

 強打の仲村がジャブを突きながら右を打ち込むタイミングを伺い、スピードの伊藤が距離をキープしながらカウンターを狙う。中量級ホープ対決は緊張感あふれる滑り出し。初回、仲村の右ストレートが浅いながら決まって伊藤をのけぞらせると、たちまちホールは大歓声に包まれた。

 しかし2回以降、試合は停滞した。仲村は前に出るものの試合をなかなかヒートアップさせることができない。一方の伊藤も時折右をヒットさせるが、待ちのボクシングでポイントを獲得しているか微妙なところ。仲村は6回からさらに攻撃の姿勢を強めるが、懐が深く、クリンチもうまい伊藤をとらえきることができない。逆に7回は伊藤のカウンターがヒットし、仲村が左目じりをカット。仲村は最終回も攻めたが、最後まで1発を当てることはできなかった。伊藤は15勝6KO1分。仲村は18勝18KO2敗。

再起の湯場はあっさりKO勝ち

◇161ポンド8回戦
湯場忠志(都城レオS)[KO1回2分42秒]ドンドン・ラプス(比)
 日本5階級制覇の記録を持つ37歳の湯場が、細川貴之(六島)に日本S・ウェルター級タイトルを明け渡した3月以来のリング。左ボディブロー2発でふた回り小さいラプスを一蹴した。試合後の湯場は「何度も引退を考えたが、また帰ってこられてほっとしている。できればタイトルに絡んでいきたい」と意気込みを語った。

◇117ポンド8回戦
マイケル・ダスマリナス(比)[3-0(78-74、78-73、79-72)]木村隼人(ワタナベ)
 OPBF・S・フライ級14位のダスマリナスは16勝10KO1敗の21歳サウスポー。背が高くてスピードがあるのは25歳の木村と同じだが、積極的に仕掛けたのはダスマリナスだった。木村は下がりながらカウンターを狙ったが、2回に比人の左フック、左アッパーを浴びてダウン。3回からはボディ攻撃を軸に立て直しを図るはめになった。序盤に飛ばしたダスマリナスの疲れに乗じて追い上げのピッチを上げたい木村だったが、ダスマリナスのアッパーに最後まで苦しめられ、大差判定負けとなった。

久我(右)は青木とのランカー対決に快勝

◇S・バンタム級8回戦
久我勇作(ワタナベ)[TKO6回2分0秒]青木幸治(角海老宝石)
 日本S・バンタム級10位の青木と同11位の久我が激突。ジャブの差し合いから右をヒットし始めたのは久我だった。単発ながら初回、2回と右をヒットさせ、3回には右から左フック、右ストレートを決めて青木をキャンバスに沈めた。青木はここからボディ攻撃などで懸命に踏ん張ったが、久我のパンチはコンスタントにヒットし続けた。迎えた6回、久我の左フックで青木が後退。ラッシュしたところでストップとなった。

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