奥本貴之、渡邉秀行らが日本ランキング入り
2014年8月28日 18時37分
2014年8月28日 17時20分
9月5日東京・代々木第二体育館「ダイヤモンドグローブSP」のメインイベントで、指名挑戦者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を迎え撃つWBC世界フライ級王者の八重樫東(大橋)が28日、横浜市内のジムで練習を公開した。
4度目の防衛戦で39戦33KO無敗の怪物ゴンサレスと拳を交える八重樫。スパーリング前の記者会見では「ビッグマッチと言われますが、それは相手が偉大というだけの話。どちらかといえば僕の中ではビッグマッチではなく、ビッグチャレンジだと思っています」とコメント。八重樫らしい言い回しでロマゴン戦の位置づけを説明した。
それにしても八重樫の落ち着きようは別格だった。世界戦前のピリピリしたムードは、どんなボクサーにも多かれ少なかれあるものだが、まったくの自然体なのだ。「相手ありきではあるけど、いきつくところは一緒なんだなと」。これまで世界タイトルマッチを7戦経験しているキャリア、そしてロマゴン戦に向けての充実したトレーニングが、チャンピオンの心を静めているのだろう。
参謀役の松本好二トレーナーはゴンサレスの試合を詳細に分析。どんな展開になっても対応できるよう、いくつものパターンを八重樫と何度もシミュレートした。土居進フィジカルトレーナーは今回の試合に向けてロマゴン用の新メニューを導入。出入りの鋭さが増すよう下半身強化のトレーニングを増やし、ある程度の被弾に耐えられるよう首の周囲を鍛えるメニューも課した。「首を鍛えたからといってパンチに耐えられるかはわからない。ただ数%でもその可能性が上がれば」とは土居トレーナー。ロマゴン戦に向けては、フィジカルも、技術も、戦術も、とことんこだわったというわけだ。
「対策はいろいろやったけど、正解は試合にならないとわからない。当日リングに立って、そのときの風を感じたい」と八重樫。ここまでくればあとは覚悟を決めてリングに上がるだけだ。
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