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井上尚弥、ツニャカオ相手にナルバエス対策

2014年11月10日 21時27分

 12月30日の東京体育館で、2階級アップしてWBO世界S・フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑む井上尚弥(大橋)が10日、横浜市の大橋ジムで、世界3団体でランクされるマルコム・ツニャカオ(真正)とスパーリングを行った。

スパー前の井上(右)とツニャカオ

 元WBC世界フライ級王者のツニャカオは、36歳となった現在もWBC・S・フライ級5位、WBOバンタム級6位、WBA同級13位につける実力者で、そのテクニックはいまだ健在。ナルバエスと同じサウスポーということもあり、大橋ジムにパートナーとして招かれた。

 5ラウンドのスパーリングで、井上はスタートからツニャカオをロープに追い込み、力強い左フック、左ボディブローをヒットさせていった。ツニャカオも持ち前のディフェンスで井上のミスブローを誘ったり、時折鋭いカウンターを打ち込んだりしたが、徐々に井上の勢いが上回る。後半は井上がコンビネーションを炸裂させるなど、相変わらずの強さを見せつける結果となった。

スパーでは井上(左)の動きが徐々にアップした

 5ラウンドを終えたツニャカオは「スパーをしてみてナオはいま日本で一番強いボクサーだと思った。日本、アジアだけじゃなく、世界でも5つ星の選手だと思う」と若きスターを絶賛。「左ボディからナルバエスを崩し、後半に顔面を狙っていくといいと思う。ナルバエスに唯一の黒星をつけたドネアもそう戦っていた」とベテランらしくアドバイスも送った。

 井上は「(ツニャカオは)やっぱりうまい。いままでやってきた選手と比べると(ジャブの差し合いなどで)パワーを感じた。次のナルバエスはボディしかあいていないので、ボディを有効に使っていきたい」と早くも試合のイメージを膨らませたようだ。

 ツニャカオは21日まで大橋ジムに滞在し、来週には海外から新たに4選手がパートナーとして合流。日本最短記録となるプロ8戦目での世界2階級制覇に向け、陣営も万全の態勢を敷く。

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