井上尚弥、ツニャカオ相手にナルバエス対策
2014年11月10日 21時27分
2014年11月10日 18時03分
9月にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に敗れた前WBC世界フライ級チャンピオンの八重樫東(大橋)の再起戦が決定。12月30日、東京体育館でWBC世界L・フライ級1位ペドロ・ゲバラ(メキシコ)と空位の王座を争うことになった。八重樫が勝てばWBAミニマム級、WBCフライ級に続く3階級制覇達成となる。10日横浜市内で記者会見を開いて発表した。
ロマゴンとの激闘が記憶に新しい八重樫に、間をおかず世界戦のチャンスが巡ってきた。ターゲットはS・フライ級にアップする井上が返上して空位となったWBC・L・フライ級王座。同級3位にランクされる八重樫は「再起戦で大きな舞台に立てるのは幸せなこと。純粋にうれしく思う」と世界戦決定を歓迎した。
ゲバラは23勝15KO1敗1分の25歳。唯一の敗北は2012年8月にIBF世界L・フライ級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)に挑戦して敗れたもの。ゲバラについて八重樫は「長身選手で、ボディワークよりもステップとガードで距離をキープする選手。崩しにくい相手だと思う」と分析したが、今回の最大のポイントはやはりクラスを下げることだろう。
大橋秀行会長は「八重樫は世界戦の話があったのでミニマムから一気にフライに上げたが、本来はL・フライがベストウエート。体重はまったく心配していない」と説明。八重樫は「過去の名選手を見ると、1階級上げて、下げて失敗した例は多い。だからこそ下げて獲れたら達成感はあると思う。しっかりコンディションを作りたい」と意気込みを語った。
加えてロマゴンという強敵との対戦を終えたばかりというのも気になるところだ。松本好二トレーナーは「ゲバラは弱くないが、ロマゴンと比べるとやっぱり…という部分はどうしても出てくる。1階級下げるというリスクもあるし、2重の緊張を強いられる。フワッと試合に入ると危ない」と警戒心を隠さない。
ロマゴン戦ほどのインパクトはないかもしれないが、今回の世界戦は決して楽なチャレンジとはなりそうにない。それでも3階級制覇を目指す八重樫は「今年は1勝1敗なので、勝って締めて、いい1年だったと思いたい」と笑顔で話した。
記者会見には同興行に参戦の決まった無敗のホープ、WBA・S・フライ級10位の松本亮(大橋)も出席。9月に元世界王者デンカオセーン・カオウィチット(タイ)をKOで下した松本は「会長から来年は日本か東洋太平洋、年末に世界挑戦と言ってもらったので恥ずかしくない試合をしたい」と抱負を語った。対戦相手は未定。
12.30東京体育館では、八重樫と松本のほか、井上尚弥(大橋)が王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦するWBO世界S・フライ級タイトルマッチ、井上拓真(大橋)vsネストール・ナルバエス(アルゼンチン)がすでに発表されている。
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