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“JBC騒動”で専務理事辞任、事務局長降格

2011年6月29日 0時59分


 財団法人日本ボクシングコミッション(JBC=林有厚コミッショナー)は28日午後都内で理事会を開き、事務局長だった安河内剛氏(50)にまつわる一連の問題についてJBC調査委員会の報告を受け、審議した。この結果、今回の件で各方面に迷惑と心配をかけたとして謝罪するとともに、安河内氏の処分を決め報告した。安河内氏は正式に事務局長職を解かれる降格処分。代わって森田健氏(76)がこちらも正式に事務局長に就任した。また一連の騒動の責任をとって斉藤慎一氏(82)は専務理事を辞任し、代わってJBC理事の秋山弘志氏(72)が新たに専務理事に就任した。
 今回の安河内氏の疑惑についての調査結果は、不正経理や女性職員を不正に採用した情実人事等の事実は認められなかったものの、部下に対する“パワハラ疑惑”については安河内氏に行き過ぎがあり、「(職員に対し)不十分な説明に基づく雇用契約の不利益変更を行ったのは不相当であると認めざるを得ない」と結論づけた。
 その上で、安河内氏がこれまでJBCに対してなしてきた多くの貢献を考慮して、「引き続きJBCに勤務させ組織の発展に尽力せしめることが望ましい」と、職員の身分をはく奪することは避けている。
 これを受けて森田氏は大橋秀行日本プロボクシング協会会長と会い、謝罪した上で処分を報告。大橋会長もこれを受け入れた。なお安河内氏も理事会の後メディアの前に現れ、「おごりもあり、管理責任者として未熟だった。一職員として出直す」と終始神妙な表情で語り、陳謝した。JBC理事も自ら返上するつもりであるという。
 まだ確認できていないが、試合役員会が森田氏の説明に同意すれば、前代未聞の「JBC騒動」も一応の収束を迎えることになりそうだ。※写真は理事会後記者に説明する左から森田新事務局長、斉藤前専務理事、秋山新専務理事

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