L･ヘビー級の世界3団体統一王者セルゲイ“クラッシャー”コバレフ（ロシア）と、元WBC同級王者ジャン・パスカル（カナダ＝WBC･WBO1位）が、カナダで3月14日に対戦すると複数の米メディアが報じた。パスカルは6日にカナダで行われるロベルト・ボロンティ（アルゼンチン）との試合に勝利することが条件となる。

　11月8日にバーナード・ホプキンス（米）との統一戦を制し、WBOに続きIBF&WBAタイトルを獲得したコバレフが実力者パスカルを迎える。カール・フロッチ（英）、チャド・ドーソン（米）、ホプキンスらと拳を交えてきたパスカルは29勝17KO2敗1分。パスカルはかつてWBC同級王者アドニス・スティーブンソンとのカナダ対決（出身も同じハイチ）を希望していたが、コバレフ（26勝23KO1分）とのビッグマッチが実現する。

　コバレフは「パスカルは元世界王者で負けが2つしかない。これは米国とカナダにとってビッグファイトになる。パスカルが私と戦ってくれることに感謝する」とコメント。試合はパスカルのホームタウンであるモントリオールかケベックシティが候補に上がっている。この試合が実現した場合、勝者がIBF1位ナジブ・モハメディ（フランス）と対戦する運びになる。