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田口良一が判定勝ちで新王者 WBA・L・フライ級

2014年12月31日 18時46分

 大みそか東京・大田区総合体育館のトリプル世界戦は、WBA世界L・フライ級タイトルマッチで幕を開け、挑戦者8位の田口良一(ワタナベ)は王者アルベルト・ロセル(ペルー)から2度のダウンを奪い、初挑戦でタイトル獲得に成功した。ロセルは5度目の防衛に失敗。
 
 
 好戦的な28歳の田口と、老かいな39歳ロセル。出だしから田口は左ジャブを繰り出してプレッシャーをかけていった。対するロセルは下がりつつも挑戦者の直撃弾を回避し、機を見てパンチを見舞う。距離が詰まればクリンチもいとわない老かいさで、2回は左アッパーをめり込ませた。
 
 田口は構わず、ベテラン王者につなぎの早い右ストレートをビシビシ放って攻勢をかけた。5回になるとロセルのバックステップもエスケープの意味合いが強くなり、田口は右ストレートからロープに詰める。ロセルの狙うカウンターでぐらつかされることもあったが、8回は左ボディーをさく裂させて王者をダウンさせる。
 
 9回もロセルがバランスを崩したところに田口の左ボディーが浅く入ってダウンを追加。押せ押せムードの場内にKO奪取の期待も高まったが、ロセルも脚とカウンターをちらつかせてしのぎ、試合終了のゴングが鳴った。
 
 スコアは116‐111(リ-)、116‐110(トーレス)、117‐109(コバ)の3‐0。ゴングと同時に両手をあげた田口は夢にまで見た黒革のベルトを腰に巻き「ホント信じられないです」と喜びを率直に表した。そして早くも「次の相手(暫定王者のランディ・ペタルコリン)が本当に強いので、しっかりやりたい」と先を見すえていた。
 
 田口は21勝8KO2敗1分。ロセルは32勝13KO9敗1無効試合。
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