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河野公平、三者三様のドローで初防衛

2014年12月31日 20時13分

 WBA世界S・フライ級タイトルマッチは、王者の河野公平(ワタナベ)と挑戦者5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)が互いに譲らずドロー。河野が初防衛に成功した。スコアは116-111で河野、115-112でヒメネス、残りが114-114だった。

河野公平はドロー防衛(ボクシングニュース)
ドロー裁定には2人とも不満顔だった

 前回2012年大みそかに初めて世界タイトルを獲得した河野は、翌年5月の初防衛戦で王座陥落。2度目の世界王座に就いた今回は、是が非でも初防衛を成功させようと燃えていた。

 試合はアウトボクシングに徹するヒメネスを河野が追う展開となった。河野はやや気負っているのか、動きが硬くミスブローも多かった。ヒメネスは足を使いながらジャブ、ワイルドなフック、そしてアッパーで河野を迎撃。中に入られたらクリンチというスタイルを徹底する。河野は2回、有効なパンチで右目じりをカットした。

 4回あたりから河野のプレスが徐々に効いてきたが、ヒメネスのアッパーがヒットする場面もあって気が抜けない。後半に強い河野は6回、右ストレートをヒットさせてエンジンをふかす。ヒメネスはローブローで減点1。河野は7回にワンツーを決め、8回はさらにピッチを上げてヒメネスに襲い掛かるが、ヒメネスのカウンター主体のボクシングが大きく崩れることはなく、勝負は終盤へ持ち込まれた。

 9回以降も河野は激しく前に出てヒメネスを追った。何度か右をヒットさせるが、ヒメネスも自分のスタイルを貫く。河野はよく攻めたが、最後までヒメネスをとらえることはできなかった。河野の攻勢を評価するか、ヒメネスのアウトボクシングを評価するかで判定は割れた。

 「引退をかけて戦った。ベルトがここにあるということはまだボクシングができる」と語った河野は31勝13KO8敗。ヒメネスは20勝10KO9敗3分。

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