アマチュアの日本ボクシング連盟（山根明会長）は8日、大阪市内のホテルで臨時総会を開き、元WBC世界L･フライ級チャンピオンの中島成雄氏（61）と、同じく元プロの赤井英和氏（55）ら新任理事を承認した。プロの元世界王者が理事に選ばれるのは初めて。

　中島氏はアマチュア時代に駒澤大のエースとして活躍し、大学卒業後にプロデビュー。1980年に金性俊（韓国）を下して世界王座獲得した。現在は駒澤大の総監督を務めている。近大で全日本選手権を制した赤井氏は、プロでは人気ボクサー“浪速のロッキー”として活躍。部員の不祥事により廃部となっていた近大ボクシングの総監督に12年に就任し、部の再建に尽力している。

　また、東郷武・東洋大ボクシング部総監督（同大理事）、澤谷廣典・近大ボクシング部総監督代行も新たに理事に就任した。