16日の山中慎介防衛戦でセミを務めた日本S・バンタム級14位のホープ中澤奨(大阪帝拳)は、アレキサンダー・カサレス(メキシコ)に8回3-0の判定勝ち。デビュー6連勝(4KO)を飾った。
立ち上がりから右ストレートを惜しみなく飛ばした中澤だが、打ち終わりの隙をカサレスに左フックで突かれて初回早くもフラリ。試合を通じてヒヤリとさせられたのはこのくらいだったが、初体験のメキシカンということもあってかこの日の中澤はミスブローも多かった。結局試合はこれといった場面のないまま終了のゴング。
発表されたスコアは79-74×2、79-73。試合後は「初めてのメキシカンでめっちゃやりにくかった」と渋い顔。「次は面白い試合をしたいです」
◇バンタム級8回戦
マーク・ジョン・ヤップ(六島)[3-0(77-75×2、77-76)]池水達也(大阪帝拳)
元新人王で日本バンタム級13位の池水が元WBC同級7位で六島ジム所属のヤップと対戦。池水が2回に右アッパーでダウンさせるも、再開後はヤップが左フックで倒し返す波乱の序盤。スピードがあって強気の池水に対しタフなヤップはしつこく打ち返す。ときに大阪の無敗ホープを守勢に回らせ、最終8回も左アッパーからの追撃で攻めて試合終了。ランキング入り濃厚なヤップは20勝10KO11敗。デビュー13戦目で土がついた池水は12勝5KO1敗。
◇ライト級6回戦
正木脩也(帝拳)[KO1回2分14秒]パントーン・ポーパンヤ(タイ)
国体王者からプロ転向した正木のデビュー戦。開始から鋭い左ジャブを突きさしてパントーンを制し、右から返した左ボディ一撃でダウンさせた。これで10カウント。