元世界バンタム級チャンピオン辰吉丈一郎の次男で、16日大阪府立体育会館第1競技場の山中慎介防衛戦前座でプロデビュー戦に臨んだ辰吉寿以輝（大阪帝拳）は、岩谷忠男（神拳阪神）に2回2分45秒TKO勝ちを収めた。

 

 

　異例の注目を集めたルーキーのプロデビュー戦。父をほうふつとさせる白地に赤ラインのトランクスでリングに立った辰吉は初回から岩谷と強気のパンチ交換。初回終了間際に右ストレートでチャンスをつかんで打ちつ打たれつの場面に持ち込み、左フックでダウンを奪った。迎えた2回左ジャブで再び倒すと決めに出た。岩谷の左フックをもらうこともあったが最後は右でぐらつかせ、主審のストップを呼び込んだ。

 

　家族とファンの見守る前で初陣を飾った辰吉はテレビのインタビューで「めちゃくちゃうれしいです」と第一声。「KO勝ちできました。こんな大勢の人が見てくれてすごい楽しかった」。リング上から家族に「勝ったよ」と報告した。