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池原シーサー久美子が負傷判定でV2

2015年5月6日 18時23分

 大田区総合体育館で6日行われたトリプル世界タイトルマッチのオープニングは、WBO女子世界ミニフライ級王者の池原シーサー久美子(フュチュール)が挑戦者の江畑佳代子(ワタナベ)に7回28秒負傷判定勝ち。スコアは67-66×2で池原、67-66で江畑だった。

池原が2度目の防衛に成功(ボクシングニュース)
苦しみながら勝利の池原(右)

 OPBF女子フライ級王者の肩書きを持つ39歳のベテラン江畑はこれがJBC未公認時代も含めて4度目の世界挑戦。両親の出身地、沖縄民謡に乗って入場してきたチャンピオンとの試合は互いに譲らず接戦となった。

 よく動いてスピードで勝負する江畑と、パワーでは分がある池原。互いに中間距離を得意とする攻防は互角の滑り出し。挑戦者は3、4回にテンポよくワンツーを打ち込み、リズムに乗っていった。しかしチャンピオンは5回に右ストレートをヒット。今度はパワーで回る池原がペースアップするかに見えた。試合は終盤にもつれたが、クライマックスは7回に突然訪れた。ラウンド早々にバッティングが発生して両者がカット。池原の前頭部の傷が深く、主審が試合終了を宣告した。

 池原は初回負傷ドローに終わった初防衛に続く不完全燃焼防衛。7勝3KO1敗2分。またしても王座に届かなかった江畑は7勝4KO6敗。

◇L・フライ級8回戦
須田拓弥(沼田)[2-1(78-76、77-76、75-77)]若原義敬(協栄)
 前回の試合で日本L・フライ級10位に再ランクされたベテラン須田は、足を使ったり、前に出て手数をまとめたりとメリハリをつけたボクシングで序盤をリード。若原は中盤から単発ながら左フック、右ストレートを当てて追い上げた。終盤は打ち合うシーンが増えたが、手数で勝る須田が逃げ切った。須田は12勝3KO10敗2分。若原は7勝3KO5敗。

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