交渉の行方が注目されていた世界統一ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）と無敗の指名挑戦者タイソン・フューリー（英）の一戦が6日までに契約合意、入札という事態は避けられた。試合は10月24日、ドイツ・デュッセルドルフにある5万人以上収容のESPRITアリーナで開催される運びとなった。

　身長198センチのクリチコと206センチのフューリーによる“巨人対決”がようやく決まった。両者による交渉はフューリー側が英国開催を主張するなど難航。クリチコのK2プロモーションとフューリー側のプロモーター、ミック・ヘネシー氏がぎりぎりまで交渉を重ね、入札開始4分前に話し合いが決着したという。両陣営ともに結果を歓迎しているが、具体的な契約内容は明らかにされたいない。

　クリチコ（39歳）は「ファンが待ち望んでいたビッグファイトが実現してうれしい。フューリーの挑戦を受けるのがとても楽しみだ」と海外メディアにコメント。フューリー（26歳＝24勝18KO無敗）がクリチコの牙城をどう崩すかに注目が集まる。