2015年7月15日水曜日

謎のイエメン人ボクサー、ライミが不慮の死

 25戦全KO勝ちを記録し世界ランキングにも入っていたアリ・ライミ(イエメン)が5月23日に不慮の死を遂げていたという。記録サイト「BOXREC」には完ぺきレコードとともに死亡日が記載され、享年41とある。死因は病気ではなく、悪化するイエメン情勢の犠牲となり、首都サナアで空爆に巻き込まれたらしい。
 
 ミニマム、L・フライ級で活動したライミは謎のベールに包まれたボクサーだった。11年1月37歳でプロデビューして21試合連続初回KO勝ち。これはエドウィン・バレロの18連続を上回る記録である。

 いまの時代これほどの戦績なら世界的な注目を集めてもいいはずだが、ライミに関するニュースはほとんどなく、一部マニアの間で知られる存在だった。フライ級で3階級制覇を達成したローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に対し遠くイエメンから挑発したことも。WBAでは6月発表のランキングまでその名が載っていたが、ユーチューブで見る限り、その実力にはクエスチョン・マークを付けざるを得ない。

 BOXRECにしたがえばラストファイトは今年3月28日のオマール・モクサマド戦。これに1回KO勝ちし、25戦全KO勝ち。ところが、「イエメン・ボクシング・フェデレーション」なるウェブサイトでは4月29日にもライミがモクサマドとの再戦で初回KO勝ちしたとあった。事実なら26戦全KO勝利となるが……謎がひとつ遺された――。