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木村4回KO負け-タイのWBA戦

2010年5月20日 21時01分

 前日本王者・木村章司(花形)のWBA世界S・バンタム級王座挑戦は、4回2分23秒KOで地元の王者プーンサワット・グラティンデーンジムが先の細野戦に続いて防衛を果たした。
 酷暑の敵地とあって木村は短期決戦を挑んだ。スタートからジャブ、右ストレートとヒットして順調。2回、3回とキャリアの中でもベストパンチと思われる右を叩きつけたが、王者は鼻血こそ流したがケロリ。木村の打ち終わりを狙って距離を詰めて攻め立て、3回終盤には挑戦者をロープにつめてラッシュ。ここで木村の動きが鈍った。4回打ち合いに出た木村は右アッパーを浴びてダウン。しかし「ここからが勝負」(木村)と左フックでクリーンヒットを奪って抵抗するも攻撃力に優る王者が猛攻。立て続けに2度のダウンを奪ってKO防衛に成功した。
 完敗の木村だったが、真っ向勝負を挑んでの結果に納得。「右はベストパンチ。あれで倒れなければ仕方ない。チャンピオンはタフ、たまらんですよ」と脱帽した。花形進会長も「勝負した結果。悔いはないだろう。進退は本人が決めること」。その今後だが「基本的に引退します」と語っている。
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