「親の愛情に恵まれない少年をしっかり育てていきたい」と山下正人・真正ボクシングジム会長（54）が自立援助ホーム「歩（あゆむ）」を兵庫県伊丹市に設立、6日、同市内のホテルで開設パーティーが開かれた＝写真＝。

　山下会長は少年事件が多発している中で、子どもたちを自立させたいと以前から考えており、奥さんの出身の奄美大島にある「ゆずり葉の郷」の三浦一広所長のアドバイスを受けながらNPO法人「Bond」を設立、理事長となり、自宅近くに兵庫県内初の自立援助ホームを開設した。児童相談所などから15歳から20歳未満の青少年を受け入れ、共同生活を送り、進学、就職を通じて社会人に巣立つのを手助けする施設だ。

　約100人が出席したパーティーで山下会長は「いろいろな子どものお父さんをやって、卒業した子どもたちとともに喜び、涙する場にしたい。1人でも多くすばらしい社会人を育てていきたい」とあいさつ。伊丹市の行澤睦雄副市長が「出席しておられる長谷川穂積選手ら一流のボクサーを育てた経験で、家庭での愛情がなく社会に適応できない子どもたちを自立させてください。市も期待しています」と感謝の言葉を述べた。

自立援助ホーム「歩」
住所〒664-0012伊丹市緑ケ岡１-208-5
電話072-783-5577