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小関桃が宮尾綾香下し王座統一、世界最多タイのV16

2015年10月22日 20時32分

 女子最軽量級頂上対決を制したのは小関だった──。WBC女子世界アトム級王者の小関桃(青木)とWBA女子世界L・ミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)が22日、後楽園ホールで王座統一戦を行い、小関が3-0判定で宮尾を下して、国内では初となる王座統一に成功。スコアは95-94、96-93×2だった。小関はWBC王座V16で、4団体統一女子世界ウェルター級王者セシリア・ブレークフス(ノルウェー)の持つ女子世界最多防衛記録に並んだ。

試合は白熱、宮尾に左を打ち込む小関(右)

 試合は初回から動いた。前に出るサウスポーの小関、足を使う宮尾という予想通りの立ち上がりだったが、両者が交錯した瞬間、宮尾の左フックで、小関がつんのめるようにキャンバスに転がる。スリップのようにも見えたが、主審はダウンの判定。V15王者がいきなりのダウンという波乱の幕開けとなった。

 宮尾は2回も右ストレートをヒット。鼻血を出した小関は苦しくなるかに思われたが、逆にグイグイと前に出て左を打ち込む気迫のボクシングを展開。宮尾は3回にコンビネーションを決め、出入りのスピードで優位に立とうとするが、前に出る小関の勢いを止めることができない。5回を終わっての採点は3者ともに47-47。小関が初回のダウンを挽回して追い付いた。

 後半は両者の意地が激しくぶつかり合った。小関のプレッシャーに対し、宮尾も足を使いつつ、闘志を見せて打ち合いにも応じて試合は白熱。宮尾がいい右を決めるシーンもあったが、小関の左がより効果的にヒットし続けた。最後まで気迫のボクシングを展開したWBC王者が激戦を制して王座を統一した。

「夢の中にいるような感じ。防衛とか、統一とかではなく、宮尾選手に勝つことだけ考えていた」と語った小関は18勝7KO1分。好試合を演じながらも敗れた宮尾はWBAタイトルの6度目の防衛に失敗。戦績は16勝4KO2敗となった。

◇55.0キロ8回戦
松本亮(大橋)[TKO5回35秒]センサック・シットバルネー(タイ)
 WBOバンタム級4位など世界4団体で世界ランク入りする松本は、低い姿勢でガードを固めるセンサックをボディブローやアッパーで攻めたてた。2回に左フックでダウンを奪った松本は、直後にセンサックの左フックを食らってバランスを崩したが、その後はワンサイドに攻め立て、4、5回にダウンを奪って粘るサンサックを突き放した。松本はデビューから16連勝14KO勝ち。

◇ライト級8回戦
松本芳道(大橋)[TKO4回2分47秒]前田絃希(グリーンツダ)
 互いに頭と体がぶつかり合うラフなファイト。前田が右ストレートをヒットさせるシーンもあったが、試合を決めたのは松本の圧力だった。松本はワイルドにパンチを振り回して3回に2度のダウンを奪い、フラフラの前田を4回に2度倒して試合を終わせた。松本は9勝7KO1敗。大商大出身でB級デビューの前田はプロ初黒星で2勝1KO1敗。

◇L・フライ級8回戦
宮崎拳一(大橋)[TKO4回1分33秒]チャロンキャット・キャットプラパット(タイ)
 チャロンキャットは非力ながら上体の動きでパンチを殺すのがうまかった。終始優勢の宮崎はボディ攻めで徐々にタイ人を弱らせ、最後は右ストレートをアゴに叩き込んで試合を決めた。宮崎は10勝3KO1敗1分。

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