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江藤光喜11.28クアドラス挑戦、真の実力証明へ

2015年11月20日 16時37分

 ゼビオアリーナ仙台で28日行われる「TOUCH! WOWOW2015」でWBC世界S・フライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ=帝拳)に挑戦する同級2位の江藤光喜(白井・具志堅S)が20日、都内のジムで練習を公開した。

パンチ力がアップしているという江藤のミット打ち

 27歳の江藤(17勝13KO3敗1分)はこれが世界初挑戦。打倒クアドラス実現のため、これまで長野、千葉、沖縄で計3度の合宿を重ね、長野では多いときで1日40キロ、千葉と沖縄ではアップダウンの激しいコースを走り込んで下半身を強化してきた。減量に苦しんだフライ級からクラスを上げたことも功を奏し、江藤と同じ沖縄出身の元世界王者、友利正トレーナーは「パワーもスピ―ドも上がっている。右があたれば立ってこれないと思う」と愛弟子のパンチ力アップを強調した。

 チャンピオンのクアドラスは同じ27歳にして33勝26KO1分無敗、今回が5度目の防衛戦となる実力者だ。「クアドラスは打ち終わりを狙ってくるので、それをもわないように練習してきた」とは野木丈司トレーナー。不用意にパンチをもらってしまうのが江藤の悪いクセだが、逆に一発さえもらわなければ、江藤の攻撃力が十分に通用すると踏んでいる。

左から具志堅会長、江藤、友利トレーナー、浜田帝拳代表

 世界初挑戦と書いたが、江藤は2013年8月、タイに乗り込んでWBAフライ級暫定王座を獲得している。暫定とはいえ日本人が勝てないタイで戦い、しかも最終回にダウンを奪っての勝利は価値あるものだったが「WBAの暫定は認めない」という日本ボクシングコミッションの方針があり、世界王者にはカウントされなかった。これには江藤も悔しい思いをしたようで「(今度の試合で実力を)絶対に証明したい」と繰り返した。

 沖縄出身の世界王者誕生となれば、1992年にWBA世界S・ライト級王座を獲得した平仲明信以来23年ぶりの快挙。沖縄の生んだ世界チャンピオンである友利トレーナー、具志堅用高会長、浜田剛史・帝拳代表に囲まれた江藤は「オレも沖縄出身のチャンピオンになります」と力強く宣言した。

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