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野中悠樹が井岡弘樹ジムに移籍、12.27斉藤とV3戦

2015年11月25日 21時42分

 日本S・ウェルター級王者の野中悠樹(37)が渥美ジムから井岡弘樹ジムに移籍することになり、井岡弘樹会長(46)が25日発表した。同時に元WBAフライ級14位パブロ・カリージョ(27=コロンビア)も井岡弘樹ジムに移籍した。野中は12月27日、大阪市阿倍野区民センターで斉藤幸伸丸(輪島功一S)と3度目の防衛戦を行う。

井岡弘樹ジムに移籍した野中(左)とカリージョ

 野中は今年4月、前日本同級王者、細川貴之(六島)の挑戦を受け、引き分けで2度目の防衛を果たした。8月に決着をつける試合が予定されていたが、野中は盲腸を手術、防衛戦に万全の体調で臨めそうになかった。こうした経緯をへて両者の溝が深まり、野中は担当の桂信二トレーナー(44)とともに、渥美ジムを離れて、尼崎市内の公園でミット打ちを続けていた。見かねた井岡会長が練習場所を提供してきた。

 井岡会長は「渥美ジムを離れ、野中選手はうちのジムでずっと練習してきた。まじめに練習しており、うちの若い選手も刺激を受けている。桂トレーナーには野中だけでなく、若手の指導をしてもらう。野中、カリージョともに世界を目指して、がんばってくれると思う」と話した。

 野中はこれまでに尼崎、仲里、渥美と渡り歩いており、今回が3度目の移籍となる。「井岡会長に一緒に世界へ行こうや、と言われた。12月には38歳になるが、まだ限界は感じていない。しっかり仕上げて防衛戦を勝ち、年末を飾りたい」と抱負を語った。

 カリージョは昨年9月、後楽園ホールで井岡一翔(井岡)の3階級制覇の前哨戦で対戦した。以来、防衛戦に備える一翔のスパーリングパートナーで来日している。「日本で活躍して世界王者になりたい」との希望を井岡会長がサポートする。17勝10KO4敗1分のカリージョは「コロンビアにいる妻と3人の娘のために日本でチャンスをつかみます」と意気込みを語った。12月27日の野中の防衛戦のセミでタイ人とフライ級10回戦で移籍デビューを果たす。

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