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八重樫東が3階級制覇、メンドサに大差判定勝ち

2015年12月29日 20時36分

 IBF世界L・フライ級タイトルマッチが29日、有明コロシアムで行われ、同級8位の八重樫東(大橋)が王者ハビエル・メンドサ(メキシコ)に3-0判定勝ち。八重樫はWBAミニマム級、WBCフライ級王座に続くタイトル獲得で、3階級制覇達成となった。スコアは117-111、119-109、120-107。メンドサは2度目の防衛に失敗。

激しい打ち合いを繰り広げる八重樫(右)とメンドサ

 八重樫は1年前、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)とのWBC世界同級王座決定戦に敗れて3階級制覇挑戦に失敗。このときは9月に“軽量級最強”ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)とのWBC世界フライ級戦に敗れた直後で、心身ともに万全の状態を作れなかったが、今回は満を持してメンドサ戦を迎えた。

 初回から八重樫のスピードが試合をコントロールした。八重樫は左右によく動きながらシャープな右ストレートやアッパーをコツコツとヒットさせた。メンドサはグイグイと攻めるのだが、左右に素早く動く八重樫に翻弄され、ミスブローが多い。的を絞らせない八重樫のうまさが目を引く立ち上がりだ。

 優勢の八重樫は3回に右を効かせて前へ。しかしメンドサも後退せずに果敢に打ち合いに応じる。4回から両者の距離はさらに詰まった。八重樫はボディ攻撃を効果的に繰り出すが、メンドサの手数も落ちず、八重樫も左ストレートや左フックを少なからず被弾する。メンドサは7回に八重樫をロープに押し込んで連打。八重樫も右フックをクリーンヒットして両者ともにダメージが蓄積していった。

八重樫は感謝の言葉をリング上から述べた

 粘るメンドサを突き放すべく、八重樫は8回に右ストレート、ワンツーをヒットしてさらに王者にダメージを与える。終盤は足をよく動かしながら、右を次々にヒットさせてポイントをピックアップ。終盤は八重樫のKO勝ちもあると思わせる中、メンドサも意地を見せ、11回には激しい打撃戦を展開。最終12回、八重樫の右でメンドサがフラフラと後退。KOまであと一歩というところで試合終了のゴングとなった。

「家族の支えとみなさんのもう一度見たいという応援で勝つことができた」と語った八重樫は23勝12KO5敗。最後までチャンピオンのプライドを見せたメンドサは24勝19KO3敗1分。これでメジャー4団体のL・フライ級王者は、WBAが大みそかに防衛戦を行う田口良一(ワタナベ)、WBCが木村悠(帝拳)、IBFが八重樫と3団体を日本人が占めることになった。

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