元WBC世界バンタム級チャンピオンで、いまなお現役を続ける辰吉丈一郎が、自身のドキュメンタリー映画「ジョーのあした　辰吉丈一郎とその20年」の公開を記念し、50歳まで現役を続けて昨年引退した元プロ野球の山本昌さんとスペシャル対談を行った。対談の模様はCS放送の日本映画専門チャンネルで、2月11日21時から放送される。

　番組の収録は1月中旬、元世界王者の飯田覚士さんが経営する都内のボクシングジムで行われ、辰吉と山本さん、飯田さんにボクシング好きのタレント関根勤さんを交えてトークを繰り広げた。

　中日ドラゴンズの投手だった山本さんは94年12月、名古屋レインボーホールで行われた辰吉と薬師寺保栄の世界タイトルマッチでゲスト解説を務めるなど、現役時代からボクシングに興味を持っていた。「自分はマウンドに上がるのが怖かったけど、ボクシングに比べたらたいしたことはないと思った。それを心のよりどころにしてマウンドに立ち向かっていた」と明かした。

　山本さんが50歳まで現役を続けたことについて、辰吉は「だれもできないこと。自分と重ねるのは違うのかなと。一緒にしては申し訳ない」とコメント。自身の今後を問われると「いつも通り練習して走っての繰り返し。いつまでやんのとよく聞かれるけど、僕には目標がある。世界チャンピオンになって引退する。それがズルズルきているだけでね。僕もさっさとやめたいですよ」と淡々と答えた。

　映画「ジョーのあした　辰吉丈一郎との20年」は坂本順治監督が辰吉を20年間追い続けたドキュメンタリー映画。2月20日に大阪で先行公開され、27日から全国の劇場で順次公開される。http://www.joe-tomorrow.com/