22日後楽園ホールでA級ボクサー4回戦賞金トーナメント“レイジングバトル”がスタート。KO至上主義を謳う大会らしく、70キロ契約の2試合はいずれも初回で決着した。
前日本ミドル級王者でこの大会に再起を期した江口敬二(姫路木下)を07年新人王の岳たかはし(新田)が食った。それもわずか36秒でストップ。開始から一気に攻めて出た岳は怒濤の集中打で江口をダウン。再開後も攻め手を緩めずラッシュしてレフェリーストップを呼び込んだ。また海老根範充(国際)と対戦した渡部あきのり(協栄)も66秒KO勝ち。モデルチェンジ中の渡部はフットワークを使って試合をコントロール。出てきた海老根を右フック一発で仕留めた。両者が激突する決勝は10月23日。
60キロ契約戦、澤永真佐樹(赤城)と4年ぶり復帰の小沢大将(全日本パブリック)というベテランが激突したオープニングバウトから盛り上がった。ともにカウンター、リターンのタイミングで一撃KOを狙い、初回に澤永がダウンを奪うと、2階に小沢が倒し返す。3回に入るとともにガスが切れたが、一撃必倒の意欲満々、けれん味ない打ち合いを展開して譲らずドロー。2-1で延長を制した澤永が決勝を射止めた。もう一つの60キロ契約戦は、小林生人(角海老)が真鍋圭太(MT)に判定勝ち。
65キロ契約戦は山口裕司(JBスポーツ)が清田広大(協栄)に、前川洋昭(帝拳)が元日本王者・伊藤俊介改め森田瞬(金子)に判定勝ちしている。
アンダーカードの6回戦は、昨年のS・フライ級新人王藤原陽介(ドリーム)が高室洋臣(角海老宝石)に判定勝ちで負けなしの10連勝(4KO)。同L・フライ級新人王青野弘志(角海老宝石)は橋本祥太(協栄)に2回ワンパンチでKO負けで初黒星(8勝3KO)。石田將大(本多)が牧野準(ワタナベ)に5回KO勝ち。4回戦は、山口祥之(湘南RYUJU)が赤刎賢治(拳誠)に3回TKO勝ち。