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細野悟が日本フェザー級V6、福原力也を返り討ち

2016年3月28日 21時28分

 日本フェザー級タイトルマッチが28日、後楽園ホールの「第57回フェニックスバトル」で行われ、WBA同級2位など4団体でランク入りしている王者の細野悟(大橋)が指名挑戦者の福原力也(ワタナベ)に3-0判定勝ち。6度目の防衛に成功した。スコアは97-91×3。元日本S・バンタム級王者の福原は10年ぶりの日本王座返り咲きはならなかった。
 
 
 2012年10月、昨年3月に細野に敗れている福原が冷静に距離を取り、初回に右を好打し、2回にも右アッパーを決めて上々の滑り出しを見せた。一方の細野はグイグイとプレスを強め、福原にボディブローをヒット。前半戦は福原のクリーンヒットが目立ちながら、お構いなしに前に出る細野の前進に、福原が押され気味にも見える内容。5回を終わって挑戦者が48-47×3でリードした。
 
 福原は後半に入っても足を使い、時にクリンチも駆使して細野のアタックをしのぐボクシング。福原は7回に何度かアッパーを決めたが、細野のプレスに押され苦しそう。迎えた8回、福原のパンチを浴びてもびくともしない細野が左ボディブローを炸裂させ、ついに福原からダウンを奪った。
 
 福原は9回、気力を振り絞って前に出るが、細野の左ボディを浴びて再びダウン。ここを何とか立ち上がると、最後の抵抗を試みてこのラウンドをしのいだ。最終回も展開は変わらず、細野は仕留め切ることができなかった。細野は31勝20KO2敗1分。37歳の福原は31勝23KO9敗1分。試合後「今のところ悔いはない。世界2位とやりあえたので満足しています」と引退を示唆した。
 
◇60.0キロ8回戦
岡田誠一(大橋)[引き分け1-1(77-76、75-77、76-76)]スパイス松下(セレス)
 元日本S・フェザー級王者の岡田は日本ライト級8位の斉藤正樹(TEAM10COUNT)に敗れて以来、1年ぶりのリング。松下が距離を取ろうとし、パワーで勝る岡田が追いかける展開。3回あたりから松下は距離が取れなくなり、クリンチともみあいの多い試合となった。中盤は岡田のプレスが効き、終盤は松下が先手を取ったが、互いに有効な攻めを最後まで見せられなかった。岡田は18勝11KO6敗1分。松下は15勝2KO8敗1分。
 
◇S・ライト級6回戦
井上浩樹(大橋)[KO1回55秒]サルタン・シットプラカイファー(タイ)
 昨年暮れにB級デビューした井上のプロ第2戦。サウスポーの井上はひと回り小さいサルタンをゴングと同時に攻め、右アッパーで2度ダウンを奪ってフィニッシュした。井上尚弥・拓真兄弟を従弟に持つ浩樹は2勝2KO。
 
◇S・ライト級8回戦
松本芳道(大橋)[TKO7回55秒]金本祥平(グリーンツダ)
 松本はミスブローが多く、バランスを崩すシーンが目立ちながらも、スイッチを繰り返して長身の金本に徐々にダメージを与えていった。6回に連打で金本を追い込み、7回にワンツーを立て続けに決めたところでストップ。松本は10勝8KO1敗。金本は9勝3KO11敗1分。
 
◇ミニマム級8回戦
山本浩也(全日本パブリック)[TKO6回1分0秒]宮崎拳一(大橋)
 日本ミニマム級5位の山本が初回からテンポの速いボクシングで優勢。左右フックにアッパー、ボディ攻撃も交えて宮崎にダメージを与えていく。手を出すものの劣勢の宮崎は4回にボディブローとアッパーを食らってダウン。山本はその後も攻め、6回にラッシュしたところで主審がストップ。同時にタオルも投入された。昨年11月、福原辰弥(本田フィットネス)との王座決定戦に敗れて以来の復帰戦に勝利した山本は10勝4KO4敗。宮崎は10勝3KO2敗1分。
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