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中川健太が日本SF級新王者、木村隼人に2-1判定

2016年10月6日 20時56分

 日本S・フライ級王座決定戦が6日、後楽園ホールの「オーバーヒートボクサーズナイトvol.78」で行われ、同級1位の中川健太(レイスポーツ)が2位の木村隼人(ワタナベ)に2-1判定勝ち。初挑戦で日本王座を獲得した。決定戦は石田匠(井岡)の王座返上によるもの。

中川(右)は後半にチャージして勝利を呼び込んだ

 1、2回は互いに距離を取ってパンチの交換はほとんどなし。3回から慎重に距離を詰めるサウスポーの中川を木村が迎え撃つ形に。木村は3回に右のショートをカウンターで打ち込み、4回は中川が圧力をかけて打ち合い出るが、木村も応じてこれは五分の内容。前半戦は互いにクリーンヒットが少なく、5回を終わっての採点は、脚とボディワークで中川の強打を封じた形の木村が49-47、48-47、48-48の2-0で小差ながらリードした。

 後半は中川が圧力を強めてアウトボクシングをする木村に肉迫した。中川が木村をロープに押し込んで連打を見舞い、木村は打ち終わりにカウンターを打ち込んだ。中川が徐々に左を当て、攻勢をアピールしつつ迎えた9回、中川は木村の脚を止めて打撃戦に持ち込む。木村も果敢に左フックを決めて応戦するが、パワーで勝る中川がやや優勢という印象だ。

 中川の後半の追い上げが功を奏し、読み上げられた採点は97-95、97-93で中川、96-95で木村。ジムに初の日本ベルトをもたらし、勝利の瞬間泣き崩れた新王者は「まだこれで終わりではない。まだ強くなれると思うので、これからも支えてほしい」とあいさつ。戦績は13勝9KO2敗1分。ランク3位の船井龍一(ワタナベ)は都立港工高の同級生だけに「船井とはやりたくない」とも。昨年に続き日本タイトル挑戦失敗の木村は20勝12KO5敗。

◇ウェルター級8回戦
稲垣孝(フラッシュ赤羽)[TKO2回1分48秒]ヴィーラサック・ヒマーライジム(タイ)
 2回、稲垣の軽めの左フックでヴィーラサックがバッタリ。立ち上がったがふらついてストップとなった。引き分けを挟んで4連敗中だった稲垣は3年3ヶ月ぶりの勝利で18勝8KO14敗2分。ヴィーラサックは9勝3KO4敗。

◇L・フライ級8回戦
塚田直之(セレス)[3-0(78-76、77-75×2)]太田輝(五代)
 塚田が初回に右ストレート、左フックを決めていきなりチャンスメイク。ここを切り抜けた太田は旺盛な手数で迫り、塚田が有効打で上回るという展開。塚田は太田に連打を許すシーンもあったが、距離を取るところと打ち合うところのメリハリをつけて試合を作った。塚田は7勝2KO3敗3分。3連敗の太田は6勝2KO6敗。

◇S・フェザー級6回戦
永田翔(アベ)[2-1(57-56、58-55、56-57)]氏原文男(フラッシュ赤羽)
◇S・フライ級6回戦
中根一斗(レイS)[TKO1回42秒]トーン・シットナムポン(タイ)
◇フライ級6回戦
山中章弘(フラッシュ赤羽)[負傷引き分け3回36秒]阿部義樹(元気)

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