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東日本新人王決勝戦、MVPはフライ級の中谷潤人

2016年11月13日 18時15分

  第73回東日本新人王決勝戦が13日、後楽園ホールで行われた。10階級で試合が行われ、最優秀選手賞にはフライ級で初回TKO勝ちした中谷潤人(M.T)が選ばれた、技能賞はライト級の石井龍輝(船橋ドラゴン)、殊勲賞にはデビューから5連続KO勝利をマークしたS・ライト級の大野俊人(石川ジム立川)が選ばれた。中止となった2階級を含む12階級の勝者は12月23日、後楽園ホールで開催される全日本新人王決定戦で西軍代表と対戦する。

長谷部との好勝負を制したミニマム級の富岡(右)

◇ミニマム級5回戦
富岡達也(REBOOT)[KO4回3分1秒]長谷部守里(三迫)
 ゴングと同時によく手を出し合う展開となり、富岡が初回に左フックを決めて長谷部をキャンバスへ。しかし長谷部も立て直し、2回には右のカウンターを決めて富岡をグラつかせた。一進一退の展開で試合は進んだが、4回に富岡の左フックがきれいにヒットして長谷部がダウン。立ち上がったが再び左で倒され、カウント中にタオル投入。富岡は5勝2KO1敗。長谷部は5勝2KO4敗。

優勢点で全日本進出を決めたLF級郡司(左)

◇L・フライ級4回戦
郡司勇也(帝拳)[引き分け1-1(39-37、38-39、38-38)]渡久地辰優(スターロード)
※優先点により郡司が全日本新人王決定戦に進出。
 ともにワンツー、フックを主体にリズムよくパンチを出していくボクシング、初回終了間際に渡久地の右が決まり、郡司の足元がフラついた。2回も渡久地が優勢に進めたが、3回から郡司がペースアップして追い上げ、4回も押し気味だった。アマチュアで高校選抜大会優勝経験のある郡司は2勝1分。渡久地は6勝5KO2敗1分。

F級の中谷は鮮やかなKO勝利でMVPを獲得

◇フライ級5回戦
中谷潤人(M.T)[TKO1回1分40秒]山田大輔(REBOOT)
 サウスポー対決は山田が距離を詰めようと仕掛けていったが、中谷は冷静に距離を取り、左ストレートをカウンターで決めてワンパンチKO。山田は立ち上がろうとして倒れ、レフェリーに救われた。中谷は8勝7KO無敗。山田は5勝1KO3敗。

SF級の福永はKO勝ちで全日本進出決定

◇S・フライ級5回戦
福永亮次(宮田)[KO3回2分34秒]友利優貴富(シュウ)
 サウスポーの福永が仕掛け、友利がカウンターを狙う展開。徐々に左のタイミングを合わせていった福永は3回に左ストレートで友利をキャンバスに突き落とす。友利は何とか立ち上がったが、主審が10カウントを数え上げた。福永は7勝7KO2敗。友利は6勝1KO2敗。

◇バンタム級
新島聖人(帝拳)[中止]神津徳臣(マナベ)=棄権

右ストレートが効果的だったSB級の松本(右)

◇S・バンタム級5回戦
松本竜也(角海老宝石)[3-0(48-47×2、49-46)]定常育郎(T&T)
 サウスポーの定常が荒っぽくパンチを振りまわして先制。受けに回った松本だが、徐々に右を合わせて対応。定常が勢いを見せるシーンもあり試合は拮抗したが、終始冷静に戦った松本に軍配が上がった。松本は7勝2KO2敗。定常は5勝2KO1敗1分。

苦戦したものの全勝を守ったFe級木村(左)

◇フェザー級5回戦
木村吉光(白井・具志堅S)[3-0(48-46、49-46×2)]新座宏(フラッシュ赤羽)
 無敗の木村が初回からプレスを強めたが、新座市役所市民安全課勤務の35歳、新座が左フックを決めて木村がダウン。いきなりピンチを背負った木村だが、左フックを決め返して今度は新座がグラグラになった。その後は木村がボディ攻撃などで優勢に進めるも、パンチもちょこちょこともらい、最後まで不安定だった。木村は6勝3KO無敗。新座は4勝2KO2敗。

3回にダウンを奪うSFe級粟田

◇S・フェザー級5回戦
粟田祐之(KG大和)[2-1(47-46、48-46、45-47)]利川聖隆(横浜光)
 ファイタータイプの利川が圧力をかけ、サウスポーの粟田がこれをさばく展開。粟田は3回、左を決めて倒すと、立ち上がった利川に連打をまとめて2度目のダウンを奪った。しかしここから利川が反撃に転じ、粟田は防戦一方に追い込まれる。利川は4、5回も前に出て手を出し続け、粟田は辛うじて逃げ切った。粟田は7勝3KO3敗。利川は6勝4KO4敗。

 

L級の石井は初回TKO勝ちで技能賞を獲得

◇ライト級4回戦
石井龍輝(船橋ドラゴン)[TKO1回3分7秒]森田陽(M.T)
 サウスポー対決は石井がスタートから右リードをうまく機能させた。初回中盤、右から左を打ち下ろすと、これをテンプルに食らった森田がゆっくりとキャンバスへ。立ち上がった森田はダメージが大きく、必死のサバイバルを試みたが、再び左を食らってダウン。カウント中にタオルが投入された。石井は4勝3KO1敗。森田は6勝2KO5敗。

デビューから5連続KO勝ちを決めたSL級大野

◇S・ライト級5回戦
大野俊人(石川ジム立川)[TKO5回30秒]小林孝彦(TEAM10COUNT)
 初回は小林がアウトボクシングで大野を翻弄。2回も途中までは同じだったが、近づいた瞬間に打ち合い、大野の右が決まって小林がダウンした。3回は小林が打ち合いに応じ、4回は再び足を使うが、小林のダメージと失速ぶりは深刻。5回、大野の左フックで小林が大の字になった。大野は5勝5KO無敗。小林は5勝5KO2敗。

◇ウェルター級 豊嶋亮太(帝拳)[中止]辻本純平(帝拳)=棄権

テクニックの差を見せつけて勝利のM級あぐー

◇ミドル級4回戦
あぐーマサル(吉祥寺鉄拳8)[3-0(40-37×2、40-36)]會津タツヤ(川崎新田)
 スピードで上回る36歳のあぐーが出入りのボクシングで試合をコントロール。上下にパンチを散らしていった。サウスポーの會津はなかなか手が出せず、4回にようやく前に出たが時すでに遅し。あぐーは5勝2KO1敗1分。會津は2勝2KO8敗。

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