アマチュアの最高峰のタイトルを争う第86回全日本ボクシング選手権大会が愛媛県松山市の松前公園体育館で開幕した。各地区予選を勝ち抜いた選手と日連推薦選手の計90名が出場し、L･フライからL･ヘビー級まで8階級の王座をめざす。

　17日には予選1回戦27試合が行われた。有力選手が順当に勝ち抜いた中で、10月の世界大学選手権大会（タイ）で日本の男子選手として唯一銀メダルを獲得したバンタム級の山内祐季（芦屋大）が南出仁（駒澤大）に敗れ、初戦で姿を消す番狂わせも。また高校生で唯一参加しているL･フライ級松本流星（日出高校）が石澤開（日体大）から2度のダウンを奪ってTKO勝ちし、2回戦（準々決勝）に進出している。

　シードされたトップ選手たちも18日の2回戦から続々登場。そのひとりでリオ五輪代表の森坂嵐（東農大）はバンタムから1階級上げ、ライト級で連覇を目指す。