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村田諒太プロ12戦目は12.30“世界前哨戦”

2016年12月1日 15時44分

  WBO世界ミドル級3位にランクされる村田諒太(帝拳)が1日、都内のジムで記者会見と公開練習を行い、12月30日の「ボクシングフェス2016」に出場することを明らかにした。対戦相手はメキシコのブルーノ・サンドバル。

現在3連続KO中の村田は「油断はない」

 7月にラスベガスで初回KO勝ちをした村田が12月30日のイベントに自ら名乗りを上げた。のひとつ、目玉カードのひとつ井上拓真(大橋)が中止となり「ボクシングを盛り上げたいという大前提がある」という理由もあったが、村田自身、この時期に試合をしておきたいという希望があった。

 この日の会見でメディアに配られた資料には“世界タイトル前哨戦”の文字がはっきりと書かれていた。帝拳ジムの浜田剛史代表は「相手あってのことでどうなるかわからないが、次はという心構えでいる」と臨戦態勢を強調。村田本人は「前哨戦で足元をすくわれた選手はたくさんいる。そういうことは考えずに、今回の試合に集中したい」とまずは足元を見据えた。

 村田(11勝8KO無敗)の相手を務めるサンドバルは19勝15KO1敗1分の25歳。村田のスパーリング・パートナーとして来日中のエドゥアルド・テルセロが2度対戦して負けている。田中繊大トレーナーによると「好戦的で特に前半はパンチが強い」とのこと。「後半勝負か?」と問われた田中トレーナーは「序盤からプレスをかけて出てくる前に叩きます」と村田に代わって答えた。

 村田が標的とするWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(英)は3日(日本時間4日)に防衛戦を予定しており、その内容が村田の世界挑戦にも影響を与えそう。村田は「次が世界戦にならなかったとしても、勝負になるような試合になると思う。今回の試合で、自分のパフォーマンスをどれだけコントロールできるか見極めたい」といよいよ迫ってきた“大一番”に向け気持ちを引き締めていた。

 なお、30日のメインはWBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)が挑戦者に前WBA同級王者の河野公平(ワタナベ)を迎えて4度目の防衛戦。IBF世界L・フライ級王者の八重樫東(大橋)の防衛戦、ロンドン五輪銅メダリスト清水聡(大橋)の出場も発表されている。

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