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池山直が6回TKO勝ちでV5、宮尾綾香は足負傷で涙

2016年12月13日 20時36分

 13日後楽園ホールのセミファイナル、WBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオンの池山直(フュチュール)が挑戦者で元WBA女子世界L・ミニマム級王者の宮尾綾香(ワタナベ)に6回36秒TKO勝ち。47歳の最年長王者が防衛テープを5に伸ばした。

池山(左)がV5、最後はあっけない幕切れ

 試合は両者が持ち味を出し合う好ファイトとなった。ファイターの池山に対し、宮尾はジャブで距離をキープしながら、池山の入り際に右を合わせ、序盤を優勢に戦った。池山は3回からプレスを強め、4回終了間際に右のビッグパンチをヒット。5回も宮尾に激しく圧力をかけた。

 クライマックスは6回に突然訪れた。攻防の中で宮尾が前につんのめるようにスリップダウンした際に右ヒザを負傷。なんとか立ち上がったが、痛みに顔をしかめて苦しそう。辛うじて試合続行となったが、池山が攻めるとすぐさまキャンバス崩れ落ち、試合終了となった。

 5回までのスコアは48-47×2で宮尾、48-47で池山。いよいよこれからが勝負というところだっただけに、もったいなかった。後楽園ホール初勝利となった池山は10勝2KO2敗1分(JBC公認後)。WBC女子世界アトム級王者の小関桃(青木)との統一戦に敗れて以来となる世界戦だった宮尾は17勝5KO3敗(同)。右ヒザのじん帯を痛めた可能性がある。

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