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西谷和宏が逆転TKO勝ち、土屋修平は初防衛失敗

2017年3月4日 21時10分

 日本ライト級タイトルマッチが4日、後楽園ホールの「第559回ダイナミックグローブ」で行われ、挑戦者1位の西谷和宏(VADY)がチャンピオンの土屋修平(角海老宝石)に8回2分50秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。

土屋を沈めて雄たけびを上げる西谷

 土屋は昨年12月に野口将志(船橋ドラゴン)との王座決定戦を制して戴冠。初防衛戦で2度目の日本タイトル挑戦となる西谷を迎えた。

 試合は初回から白熱した。土屋がワンツー、左ボディ打ちで仕掛ければ、西谷もボディブロー、カウンターの左フックで互角のスタート。西谷は3回に入るとリーチ差を生かして距離を取りつつ、接近して連打を打ち込み攻勢をアピールした。4回もスイッチして畳みかける。土屋はボディブローで対抗したもののやや空回りの印象も。西谷が抜け出すムードも漂った。

 しかし5回、土屋の左ボディからの右ストレートがカウンターとなって決まり、西谷がダウン。土屋は仕留めに行ったが、西谷も気持ちで打ち返してこのピンチをしのぐ。5回を終わっての採点は3者とも47-47のイーブンだった。

 試合は後半に入っても接戦となった。回復した西谷は体をつけて接近戦を挑み、土屋もこれに応じた。7回は土屋が右、西谷が左ボディを決めてどちらも引かない。ともにダメージを蓄積し、どちらが倒れてもおかしくない展開となった。

 迎えた8回、土屋の左ボディで西谷はダメージを受けたように見えたが、ここから西谷の気迫はすさまじかった。果敢に攻めて、土屋を下がらせるとスイッチして左アッパーを一閃。これが土屋のアゴをとられて土屋がキャンバスに転げ落ちた。立ち上がった土屋に対し、西谷が猛ラッシュ。再び左アッパーが決まり土屋が沈んだ。

 2015年12月、徳永幸大戦に続く日本タイトル挑戦を実らせた西谷は17勝9KO4敗1分。ヒーローインタビューで「(ダウンをしたあと)トレーナーからあきらめるな、こっからやと言われ、あきらめない心で指示通り動こうと思った。(3歳になる)子どもが生まれてからの夢だった。ここからがスタートだと思っている。さらに上を目指したい」と喜びを口にした。土屋は22勝18KO5敗。

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