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名伯楽ルウ・デュバ死す、世界王者19人手がける

2017年3月11日 11時37分

  約70年間ボクシングにかかわり19人の世界チャンピオンを育てた殿堂入りマネジャー兼トレーナー、ルウ・デュバ氏が現地時間8日、ホームタウンの米国ニュージャーシー州パターソンの病院で亡くなった。94歳だった。老衰によるものと伝えられる。

 ボクシング業界で有名な「デュバ・ファミリー」の中心人物的存在だったデュバ氏は1922年5月28日ニューヨーク出身。イタリア系移民の子孫で、その後パターソンに移った。78年に息子のダン・デュバが興したプロモーション会社「メインエベンツ」で選手のマネジャーとトレーナーを担当。五輪代表組を軸に選手を育て、イベンダー・ホリフィールド、パーネル・ウィテカー、メルドリック・テーラー、マーク・ブリーランドらの世界王者を指導した。

 キャリアのハイライトは90年10月、ホリフィールドがジェームズ・ダグラスを倒してヘビー級統一王座を獲得した試合。同時に気性が激しく、対戦相手やセコンドとやり合う場面もしばしば。テーラーがフリオ・セサール・チャベスに終了2秒前でTKO負けした一戦では、ストップしたリチャード・スティール主審に食ってかかるシーンがあった。またリディック・ボウ-アンドリュー・ゴロタのヘビー級戦では試合直後の騒動に巻き込まれ負傷。担架で退場することがあった。

 98年に国際ボクシング名誉の殿堂入り。教え子の一人、現トレーナーのロニー・シールズ(浜田剛史と対戦)は「ルウはタフな人間でファイターの性格をすべて持っていた」と回想。また元HBOスポーツの重役で現プロモーターのルウ・ディベラは「彼は真のレジェンドだった。そして男だった」と交流の深かった故人を偲んだ。

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