カネロ&チャベスJrがラスベガス入り、今週末ゴング
2017年5月3日 16時41分
2017年5月2日 19時38分
5月7日(現地時間6日)にラスベガスで挙行されるサウル“カネロ”アルバレス(26=メキシコ 50戦48勝34KO1敗1分)vsフリオ・セサール・チャベスJr(31=メキシコ 54戦50勝32KO2敗1分1無効試合)の12回戦は体重の壁を越えたメキシコのスター対決だ。WBO世界S・ウェルター級王者のアルバレスが前戦よりも約4.3キロ増量、減量が厳しいチャベスは直近の試合よりもさらに1.6キロ絞って164.5ポンド(約74.6キロ)の契約体重の試合に臨む。この世界が注目するビッグマッチを芸能界きってのボクシングファン、上田晋也(くりぃむしちゅー)さんが占った! =WOWOW独占インタビュー=
■カネロはどれくらい上の階級で通用するのか
――アルバレスvsチャベスJrが決まったと聞いたときは、どう思いましたか。
これは僕の勝手な感想ですが、いよいよアルバレスがゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン=18度防衛中の3団体統一世界ミドル級王者)との試合に向けて本腰を入れ始めたのかなと。ただ、このチャベスJrとの試合そのものも大事ですよね。体のサイズが違う(アルバレスは身長175センチ/リーチ179センチ、チャベスJrは185センチ/185センチ)うえに本来は体重も違うので、アルバレスがどのくらい上の階級で通用するのか試される試合だと思います。
――メキシコではどちらの人気が上だと思いますか。
体重オーバーの問題を起こしたこともあるチャベスJrに対しアルバレスはこのところ試合内容がいいので、アルバレスの方が人気は上なんじゃないですかね。でも、個人的にはチャベスJrに頑張ってほしいんですよ。実はパッキャオvsマルガリートを見に行ったとき、リングサイドでチャベスJrがいたので一緒に写真を撮ってもらい、サインしてもらったんです。すごく朗らかで良い人でした。
――アルバレスの特徴はどんな点だと思いますか。
パンチが強いうえ強打のコンビネーションがあってスピードもある。テクニックもありガードも固く、完成度が高いですね。
――どんな点が人を惹きつけるのでしょうか。
20歳ぐらいのときから、まるで厄年を2回クリアした人のような落ち着き払った試合をしていますからね。それでいて昨年のアミール・カーン(英)戦のようにスカッと倒してくれる(右ストレート一発で6回KO勝ち)。そういうところがメキシコ国民だけでなく全世界のファンの共感を呼ぶんじゃないですかね。
――今回は164.5ポンド(約74.6キロ)の契約体重となります。
ポイントはそこです。155ポンド(約70.3キロ)までしか戦ったことがないアルバレスに対し、チャベスJrは試合当日は(計量後のリバウンドで)180ポンド(約81.6キロ)を超えるんじゃないですかね。そうなるとアルバレスは3階級ぐらい上の選手と戦うような感じになると思います。
■チャベスJrが体力で押し切る可能性も!?
――どんな試合になりそうですか。
チャベスJrはフィジカルが強くてタフ、そしてボディブローが強い選手。ひと回り大きな体でプレスをかけてボディブローでスタミナを奪って、そのうえで後半勝負という作戦でしょう。アルバレスは後半にペースが落ちることもあるので、チャベスJrが体力で押し切ってしまう可能性もあると思います。でも、アルバレスがスピード、手数でそういった問題を克服するんじゃないかと思うんですよ。とにかくウェートが一番のポイントですね。
――ずばり勝者は?
チャベスJrに頑張ってほしいですが、アルバレスの6ラウンドTKO勝ち! カーン戦と同じラウンドかな。
――アルバレスが勝てば、9月にゴロフキンとの対戦が期待されています。
個人的には、いま一番見たいカードですね。世界中が期待する試合でもあるので、そのためにもアルバレスにはチャベスJr戦をクリアしてもらわないと、という思いがありますよね。
――当日(5月7日)はスペシャルゲストで出演です。
KO必至の打撃戦がファースト・ラウンドから見られると思うので、すごく楽しみにしています。 上田さんがスペシャルゲストとして出演するアルバレスvsチャベスJrは5月7日(日)午前11時から、WOWOWライブで生中継される。
2024年10月10日 22時36分
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